伊藤健太郎「一時期はよく泣いていて」北村匠海と仲野太賀の前で号泣の経験も「大した理由じゃないんです」
デビュー以来、主演への抜擢が続く伊藤健太郎さん。ここ最近は、秋クールドラマ『透明なわたしたち』(ABEMA)や大河ドラマ『光る君へ』(NHK)などで印象的な脇役を演じてきたが、1月9日よりスタートする連続ドラマ『未恋~かくれぼっちたち~』(関西テレビ×FOD)で、4年ぶりの単独主演を務めることとなった。俳優として、さらに飛躍が期待される伊藤さんのTHE CHANGEとは。【第1回/第3回】 ■【画像】涼しげな目元がステキな伊藤健太郎さん・最新ショット■ 隣のスペースで撮影しているリリー・フランキーさんと一言交わすと、じゃれるようにリリーさんの膝に座る。旧知の仲なのかと思いきや、「いえ、今日初めてお会いしました」と涼しい顔で教えてくれる。誰からも好かれるコミュニケーション能力の高さを覗かせてくれるのは、俳優の伊藤健太郎さんだ。 伊藤さんは1月より開始する関西テレビ×FODのオリジナル連続ドラマ『未恋~かくれぼっちたち~』で単独主演を務める。演じるのは、中堅出版社の漫画編集者。仕事もでき人当たりもよく、非の打ち所がないよいうに見える一方で、人知れず挫折感を抱え、「小説を書きたい」という本心から目を逸らし自分を諦めているーーという役どころ。 「僕としては、アクションがない普通っぽい男の子を演じるのは久しぶりだったので、撮影前はすごくわくわくしました。大きな事件が起こるわけではないけど、だからこそ登場人物の感情の起伏が繊細に伝わるドラマだと思います」
伊藤さんが「一人でできないこと」
サブタイトルは「かくれぼっちたち」。コミュニケーション能力が抜群に高そうな伊藤さんは、「僕自身はかくれぼっちではないと思います」と言う。 「昔はさみしいと思うことはありましたが、ここ数年はないですね。ただ、一人で外食はできないんですよ」 ーー一人がさみしいからですか? 「というか、意味がわからない(笑)。外で、一人でごはんを食べる意味がわからないんです。だったら、家で食べようと思っちゃうから。僕が外でごはんを食べるときは、誰かと一緒に行って、そこでいろいろな話をする。“人と会う”に、食事がついてくるという感覚です。でもやっぱり、一人はさみしいから誰かと一緒にいたんでしょうね」 そんな伊藤さんがよく外食を共にするのは、同世代の俳優仲間たち。彼らの前で伊藤さんは「一時期、酒を飲むとすごく泣いていた」と、無意識下で自分をさらけ出していたことがあったという。 「いまは減ったんですが一時期はよく泣いていて。それがすごくイヤだったんですよね。泣くのは、大した理由じゃないんです。コンプレックスを刺激されて泣いたり」 ーー誰とどんな話をすると、泣いてしまうんですか? 「たとえば前に、北村匠海さんと仲野太賀さんと3人で飲んでいたときかな? すごく褒められたんです。そうしたら僕、すごい泣いちゃって。それを2人がいろいろなところで言うから、それがすごくイヤで。僕、そんなキャラじゃないんだよな……と(笑)」 やはり、誰からも愛される姿が浮かび上がってくるのだった。 いとう・けんたろう 1997年6月30日生まれ、東京都出身。2012年よりモデル活動をスタートし、2014年にドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)で俳優デビュー。『今日から俺は!!』(日本テレビ系)で主人公のひとりであるヤンキーを演じブレイク。2023年、映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』で「第47回日本アカデミー賞」優秀助演男優賞を獲得した。 有山千春
有山千春