ウケ狙いの行動で「申し訳ないですが、退学」納言・薄幸 処分を受けた日の母の顔とハンバーグの味は「今も覚えてる」
私の停学が決まって先生からめちゃくちゃ説教されているときも、私をビビらせようと思ったのか「おいっ!」って竹刀で壁を叩いたら、まさかの竹刀が跳ね返ってきて私の手に当たって骨折したんです。停学と骨折、ダブルですね。先生は自宅まできて謝ってくれて、親も「故意でやったわけじゃないし、みゆきが悪い」と言ってました。 ── ちなみに、学校をサボったときどこに行かれるのでしょうか? 薄幸さん:学校行って2限目あたりから抜け出して、遊園地に行ったこともありました。授業中だし先生にも見つからないだろうって思って、友達と「遊園地楽しみだね!」と大声を出しながら学校の門をくぐりましたが、その様子を別の先生がずっと見ていたんです。私たちは途中まで先生が追いかけてくるとは思いもせず遊園地に向かいましたが、途中で担任の先生が追いかけてきたんです。しかも、先生も遊園地の入場券を買って中に入ってきて。先生から携帯に電話がかかってきたときに、さすがにこの状態では楽しめないね、となって先生と待ち合わせをして帰ったこともあります。
── 先生の熱量も凄そうですね。2回目の停学の理由は? 薄幸さん:学校の最寄り駅のホームに座って、みんなで騒ぎながらご飯を食べていたんです。学校もサボっているし、駅員さんに注意され、学校に連絡がいって停学になりました。1週間くらい停学した後で登校しましたが、みんなとは部屋を隔離されて反省文を書いたり、しばらく自主学習をしていたと思います。
■ウケ狙いでとった行動で退学になって ── 3回目の停学はなんだったのでしょうか?
薄幸さん:農業高校なので学年ごとに畑があって、季節ごとにいろいろな野菜を栽培していたんです。1年生はプチトマトで、2年生は忘れちゃったけど、3年生は大きなトマトを栽培していたのかな。あるとき、3年生が育てた粋のいいトマトを盗んで、ウケると思って授業中に食べていたんです。先生が、私がトマトを食べている姿を見て「それ3年生のだろ!」「はい、そうです」と。そこで親が呼び出されて「申し訳ないですが、退学です」と。本来、2回までの停学は大丈夫。3回目の停学はイコール退学になるらしいんですけど、トマト泥棒、要は野菜泥棒については1回で退学になる案件だったみたいですね。農業高校にとって野菜は宝なんで。