特集「キャッチ」福岡市動物園に7年ぶりのゾウ「最初は全く無視」受け入れから全面公開まで「ゾウ班」の奮闘
FBS福岡放送
特集「キャッチ」です。福岡市動物園がミャンマーから迎え入れたアジアゾウ。全面公開が始まって1か月です。ゾウたちと信頼関係を築こうと奮闘する、その名も「ゾウ班」の若きリーダーの姿を追いました。
■園児 「ゾウさーん!」 多くの人たちが、この日を待ち望んでました。 ■女の子 「赤ちゃんゾウさんだー!パオーン!」 福岡市動物園にアジアゾウがいる、7年ぶりの光景です。 14歳のオスは「あお」、22歳の母親ゾウ「ゆずは」、3歳の子ゾウ「わかば」。そして、9月に急死した12歳のメスも「すい」と名付けられました。
■福岡市動物園 ゾウ班リーダー・白濱祥平さん(32) 「ヨヨヨヨ。おいでー。」 「ああ、どこ行くの。」 ミャンマーからゾウたちを迎え入れたのは、その名も「ゾウ班」の飼育員たちです。試行錯誤の日々に密着しました。 ■白濱さん 「ゾウさん、こっちだよー。」 2024年5月、休園日の福岡市動物園では、ゾウを寝室から運動場に移動させる時のシミュレーションが行われていました。飼育員の白濱祥平さん(32)は、新たに編成された「ゾウ班」のリーダーに抜てきされました。 ■白濱さん 「本来であればもう少し前に来るという話だったので、それがだんだん延びてきて待ち遠しいですね。」
こちらは、白濱さんが3歳の時の写真です。後ろに写っているのは、福岡市動物園の人気者だったゾウの「はな子」と「おふく」です。白濱さんのゾウへの思いは強く、以前勤めていた愛媛県の動物園でもゾウを担当した経験があります。ただ、受け入れから携わるのは初めてです。事故がないように、安全な動線を確認します。 ■白濱さん 「ここでの出入れが、一番危険はないんですよね。」 ■ゾウ班 飼育員 「前のゾウで言うと、こっちは確かに危ない。ゾウの性格によっては待ち伏せしていることが考えられる。」
到着が遅れていた4頭のアジアゾウが福岡市動物園にやってきたのは2024年7月30日です。およそ4000キロ離れたミャンマーから28時間かけて到着しました。