医療事故マンガ「脳外科医 竹田くん」の描写は“ホンモノ”だった! SNSで告発→医師が在宅起訴へ
《竹田くんはやはり、実在の医師だった》《告発マンガの作者によくやったと言いたい》 SNS上は驚きと称賛が混ざった複雑な感情が飛び交っている。FNN系の関西テレビが27日に報じた医療事故を巡る事件のことだ。 【写真】トム・クルーズ似のWHO船医が「愛しいハニー」と囁きカネを無心…1億円ロマンス詐欺の巧妙手口 報道によると、兵庫県赤穂市の赤穂市民病院に勤務していた医師、松井宏樹被告(46)が、患者の手術で適切な処理を怠り、両脚のまひなどの後遺症を負わせたとして業務上過失致傷の罪で在宅起訴されたのだ。 79歳の女性は2020年1月、同病院で松井被告に腰骨の変形で神経が圧迫され、脚が動きにくくなる「脊柱管狭窄症」と診断され、出術を受けたのだが、この時、松井被告が誤って腰の神経の一部を切断。両脚のまひなどの後遺症を負わせたという。 関西テレビが独自入手した手術動画を見た外科の医師は「どこを削ればいいのかっていうのがわかっていないんじゃないかなっていう印象を受けました。1人で手術をしていい方なのかと言われると、疑問を感じます」とコメント。被害に遭った女性の長女が「母は、買い物や外食などのささやかな楽しみさえも一瞬にして奪われました。二度と被害者を生まないように執刀した医師には心から反省してほしい」と話したとも報じられた。 ■新聞やテレビといった既存メディアではなく、SNSを使って医療事故を告発 決してあってはならない、許されない医療事故なのだが、この事件がネット上で大騒ぎになっているのは理由がある。2023年初めに突然、SNS上で拡散された医療事故マンガ「脳外科医 竹田くん」の描写が“ホンモノ”だったと証明されたからだ。 このマンガは地方公立病院に脳外科医として着任した若手医師「竹田くん」が雑な手術で数多くのミスを繰り返し、患者が次々と亡くなってしまうという医療事故を描いていた。 ネット上では《ホラーマンガよりも怖い》と話題になり、この時、事故が起きた病院として名指しされていたのが赤穂市民病院だった。 日刊ゲンダイDIGITALは23年5月、同病院に事実関係の有無や受け止めを取材。すると、関係者は「マンガについては承知している」と答えるにとどまっていたのだが、おおむね事実だったわけだ。 新聞やテレビといった既存メディアではなく、SNSを使い、さらにマンガという分かりやすい手法で前代未聞の医療事故を告発し続けた「脳外科医 竹田くん」の作者は今、どう思っているのだろうか。 ◇ ◇ ◇ 兵庫県知事選でも話題を集めたSNS。●関連記事【もっと読む】で『医療事故マンガ「脳外科医 竹田くん」がSNSで急拡散 モデルと指摘される病院を直撃すると…』【さらに読む】で『新SNS「mixi2」の気になる使い勝手…「X」と「Threads」に変わるのか? 識者が見解』を取り上げている。