イスラエルとヒズボラの合意「非常に近い」 レバノンの死者3000人超す
エルサレム(CNN) イスラエルとレバノンの武装組織ヒズボラの停戦交渉をめぐり、地域関係者が24日、合意は「非常に近い」とCNNに語った。 【映像】建物が崩壊、ミサイル直撃の瞬間とらえる レバノン首都 レバノン保健省の発表に基づくCNNの集計によると、9月中旬に衝突が激化して以来、イスラエルの攻撃による死者は3000人を超えた。 関係者によれば、交渉はこれまで以上に合意に近付いているものの、まだ成立はしていない。米国とイスラエルの当局者は、まだ仲介役にゴーサインは出していないと述べた。 イスラエル首相報道官は、「我々はその方向へ動いているが、まだ対応すべき問題が幾つかある」とCNNに語った。 ヒズボラはここ数日、米国とイスラエルが提案した60日の戦闘休止について検討していた。これが恒久停戦につながることを期待する声もある。 米国のアモス・ホックスティーン特使は合意に向けて地域の当局者と会談を行っていた。24日にCNNとアクシオスが関係者の話として報じたところによると、ホックスティーン特使は駐米イスラエル大使に対して23日、イスラエルから数日中に前向きな返答がなければ、自分は仲介から身を引くと通告していた。 イスラエル当局者は24日、ネタニヤフ首相が停戦の提案について安全保障上の協議を行ったとCNNに語った。 レバノンの死者は増え続けている。レバノン保健省によると、23日には首都ベイルート中部の人口密集地域で高層ビルが攻撃され、約30人が死亡するなど、イスラエルの攻撃で少なくとも84人が死亡、213人が負傷した。 9月16日以来の死者は3072人、負傷者は1万3426人に上っている。