【荒木大輔コラム】ヤクルト・高橋奎二 一発で変わってしまったピッチング内容 テンポの悪さが解消されない点も×
約1カ月ぶりの先発となった高橋だが、チームを勝利に導くことはできなかった[写真=井田新輔]
【荒木大輔のPitching Analysis】 4月25日の広島戦(神宮)で2本塁打を浴びるなど3回2/3を6安打6失点と結果を残せず二軍調整となっていた高橋奎二投手が約1カ月ぶりの一軍マウンドとなりました。立ち上がりは、そこまで状態が悪いように感じませんでした。先頭の蝦名達夫選手に中前打されましたが、続く桑原将志選手は直球で押し込んで二飛。佐野恵太選手に四球を与え、一死一、二塁でT.オースティン選手は高め直球をどん詰まりに。中前にポトリと落ちる不運な形で先制点を許してしまいましたが、直球に力はありました。さらに一死満塁と攻め立てられましたが、山本祐大選手を高め直球で詰まらせ遊ゴロ併殺打に仕留め、ピンチを切り抜けていましたから。 2回も先頭の大和選手に右前打されましたが、知野直人選手をチェンジアップで遊ゴロ。確かに若干制球に不安定な面はありましたが、続く打者は投手の石田健大投手とは言え、直球、スライダー、スライダーをコントロール良く配して遊ゴロに打ち取り、上昇気流を描くきっかけをつかんだように見えました。 3回は蝦名選手をカーブで遊ゴロ、桑原選手をカットボールで一邪飛、佐野選手をカーブで遊直。直球と変化球をうまく使って打者を完璧に抑えていたので、やはり石田投手を気持ちよく抑えたことがいい方向につながったと感じました。 しかし・・・
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週刊ベースボール