英下院、若者向けたばこ販売の全面禁止法案が圧倒的多数で通過 上院へ
英国議会下院で11月26日、世界で最も厳しい禁煙法案の一部を導入する計画に圧倒的多数で賛成票が入り、上院など次の段階で審議される。2009年以降に生まれた人のタバコの購入を一切禁止する内容で、電子タバコも対象。正式に法制化されれば、世界で最も厳しくタバコや電子タバコを規制する国の一つになりそうだ。 英下院で26日、若者向け禁煙法案が圧倒的多数で可決。世界で最も厳しい禁煙法の導入に一歩近づいた。賛成415票、反対は47票だった。 2009年以降に生まれた国民のタバコ購入を一切禁止する内容で、法案は専門委員会や上院へ送られる。 保健相は、公衆衛生を大幅に改善すると強調した。 この法案は電子タバコについても、広告や自動販売機での販売を禁止。若者に人気のフレーバーたばこやパッケージの制限も含まれている。 公衆衛生にとって歴史的な一歩と呼ぶ人もいるが、批判もある。 最大野党・保守党のロジンデル議員は公民権に関する懸念を表明。 「新型コロナの拡大中、南アフリカではタバコが禁止されたが、取引の95%は地下に潜った。 私たちは『責任を伴う自由』という概念を推進すべきであり、人々の選択の自由を奪うべきではない」 この法案は次に委員会、そして上院に送られる予定。 現在英国では、屋内喫煙が禁止されているが、可決されれば、遊び場や学校など屋外にも拡大される可能性がある。 英国は2007年に、バーや職場などほとんどの屋内公共スペースで喫煙が禁止された。