ロシア、ウクライナのエネルギー施設を大規模攻撃 今月2回目
[キーウ 28日 ロイター] - ロシア軍は28日、ウクライナのエネルギーインフラに対して今月2回目となる大規模な攻撃を行った。現地の当局者によると、各地で爆発が相次ぎ、数十万人が停電の影響を受けている。 ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相はフェイスブックに「エネルギーインフラが再び敵の大規模な攻撃の標的にされている」と投稿。攻撃を受け、国営送電会社ウクレネルゴが緊急停電措置を導入したことを明らかにした。 国内最大の民間電力会社DTEKによると、停電は首都キーウ(キエフ)のほか、キーウ州、オデーサ(オデッサ)州、ドニエプロペトロフスク州、ドネツク州で発生している。 ロシアは過去にウクライナのエネルギーインフラに対して10回の大規模攻撃を実施。電力システムが損傷を受け、冬季を控えて停電の長期化に対する懸念が強まった。 西部リブネ州の知事によると、28万人が停電に見舞われており、水の供給も止まった。 西部ルツク市の市長によると、数回の攻撃を受けて停電が発生。水道と暖房のインフラを代替電源に接続する作業が進められている。 ハリコフ州知事によると、ミサイル攻撃により、事業施設と集合住宅の窓ガラスが破損した。 地元当局によると、北東部スムイ州でもインフラがミサイル攻撃の標的になった。 ウクライナのニュースメディア「ゼルカロ・ティジニャ」と「ススピーリネ」によると、爆発音が聞こえたのはオデーサ、クロピブニツキー、ハリコフ、リブネ、ルーツクの各都市。ハリコフ市のテレホフ市長はテレグラムに「敵はミサイルでハリコフを攻撃し続けている」と書き込んだ。