「ここにくれば良いものが揃う」3月末、140年の歴史に幕…家族の歴史にはいつも百貨店が 入学式の洋服、大切に使っている食器 “最後の初売り”親子に密着
■最後の初売りに長い行列
あれから30年余り。今回、用意した福袋は100個と随分減っていますが、初売りが特別なイベントであることに変わりはありません。 そして、迎えた新年。開店2時間前から山地さんは店に前に立っていました。 井上百貨店・山地奨さん: 「開店までどのくらいの方が来ていただけるのか、ドキドキしていますね」
心配をよそにすでに続々と客がー。 神奈川から帰省中: 「このために帰って来たようなもので、毎年買っているので、今年が最後」 大町市から: 「(初売りは)十数年、ご無沙汰していて、井上さんが閉館してしまうということで、今年はぜひと思って」 長い行列ができ、開店を迎えると整理券を配られた客が福袋の売り場へ。 親子で来店・娘: 「無事に買えました!ずっと買い物に来ていた場所なのでなくなっちゃうのは寂しいですけど、最後に来られてよかったです」 母親: 「さみしいですね。井上の包装紙が大事っていうところもありますからね」 他の売り場も初売り&閉店セールでにぎわいました。
井上百貨店・山地奨さん: 「気を付けてお持ちください」 山地さんは本来の担当である寝具売り場に戻り大忙しの様子。 山地さん: 「目の回るような、ありがたいことに皆さんお越しいただいて。(福袋は?)すごく気になりますね。途中で切り上げてしまったので、気になりすぎてどうしよう(笑)」
■福袋購入の親子 自宅で開けるとー
買い物終わりに恒例の「福引」にチャレンジしていたのは松本市の青木裕子さん、雪姫さん(小4)親子。最後ということで、初めて開店前に並び、福袋も買いました。 青木裕子さん: 「うれしいです、最後だなと思うと、余計に感慨深く思います。140年という重みをすごく感じます。本当に今まで感謝の気持ちです」 雪姫さんの店での思い出はー 雪姫さん(小4): 「北海道物産展とかでアイスを買ってもらって、ここで食べるのが良かったです」
昼過ぎー。 記者: 「おじゃまします。こんにちは」 青木さんの家を訪ねるとー 青木さん: 「いいよ、出して」 長女の萌花さん(高2)も加わってお楽しみの福袋の開封です。
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