人生を楽しむフランス人の「心が軽くなることわざ」。年齢で迷うときに思い出してほしい
自分の年齢やタイミングを理由に前に踏み出せないとき
「Il vaut mieux tard que jamais」(遅れてする方が全くしないよりもよい) 「Il n’est jamais trop tard pour bien faire」(善をなすのに遅すぎるということはない) このことわざはフランスで働いていたときに同僚から初めて聞きました。会議中に営業アシスタントが遅れて入ってきて、普通だったら気まずくて小さくなってしまうようなシチュエーションでした。 そこで彼女に「君はどう思う?」と質問が飛びました。彼女にはそれまでの会話の全容が見えていなかったので「善をなすのに遅すぎるということはありません。もう一回質問をお願いします」とさらっと答えたのです。生意気ととらえる人もいるかもしれませんが、私はかっこいいと思いました。 なにかに遅れたときだけではなく、年齢を重ねてから新しいことを始めるときにも私はこの言葉を思い出します。50代から新しいスポーツを始めるなんてとか、今さらなにかの初心者になるなんて、などと戸惑うときにこのことわざを思い出して「きっと10年後はあのとき始めておいてよかったと思うだろう」と自分に言い聞かせます。
なにかに迷ったら先人の言葉に答えを求めてみる
最近は本を読まなくなったとも言われますが、フランスに住む子どもたちが帰国時にスマートフォンと一緒に古典的な文学の本を抱えて飛行機から降りてきました。意外に周りにも本を読む友達が多いそうです。夏休みに古典を読み返すのもよいですね。
ペレ信子