『愛情と非情』がカープ投手陣再建のキーワード?【川口和久のスクリューボール】
先発陣の使い方
大瀬良をいかに休ませるかもポイントに
「愛情を持って、時に非情に」 カープを「家族」と表現する新井貴浩新監督らしい言葉を聞いた。古葉竹識監督(故人)を思い出したよ。厳しい指揮官だったが、根底に選手への深い愛情を持った方だった。新井監督は古葉監督時代の選手ではないが、カープ野球の根本にある言葉と言ってもいいのかもしれないね。 今回は前回の打撃陣に続き、投手陣について書いていくが、その再建のために必要なキーワードでもあると思う。ベテラン選手のプライドを大事にし、若手選手成長への期待を込めつつも、時に非情な決断が必要なシーズンになると思うからだ。 2022年の先発陣は、最多が森下暢仁の10勝で、あとは大瀬良大地、床田寛樹の8勝、九里亜蓮の6勝などで、うち大瀬良、九里が負け越しと力を発揮できなかった。今季も楽観できる状態ではない。右足を骨折した床田だけではなく、オフには森下が右肘の手術を受けた。2人に開幕からフル回転を期待するのは酷だろう。新井監督も焦らせる気はないと言っている。これも古葉監督と同じだね。古葉監督も故障した選手は状態が完全になってから復帰させる人だった。無理して、また故障したら長引くだけだしね。 開幕からはエースの大瀬良を軸にするのだろうが・・・
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週刊ベースボール