バイオ燃料挑むユーグレナ、成功への自信と提携交渉の今
ユーグレナのバイオ燃料「サステオ」を前にし、取材に答える出雲社長(編集部撮影)
バイオベンチャーのユーグレナ(2931)。社名にもなっている藻の一種ユーグレナ(和名ミドリムシ)を原料にした健康食品・飲料や化粧品などを製造販売するヘルスケア事業が、2005年8月の創立から会社の成長を牽引し続けてきた。 一時の停滞からは完全に抜けだして再び成長軌道に復帰、同業の老舗企業キューサイを2021年6月末に子会社化し規模・利益とも一気に飛躍する基盤も築いた。 今2022年12月期の売り上げ予想は480億円で、キューサイ買収前の売り上げの3倍に急拡大する。今期の営業損益は東洋経済の予想では20億円の赤字となっている(会社は予想非開示)。 15カ月変則決算の前期の65億6500円の赤字に続き、営業損失はまだ残るが、キューサイ連結化に伴い発生する、現金支出を伴わない会計上の一時的費用(棚卸資産ステップアップ)が前期に48億円、今期は19億円出るためで、今下期には、この会計影響を除けば実質的な黒字に浮上する公算が大となっている。
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大西 富士男