スウェーデンでは長文メールは好かれない? LiLiCoが現地オフィスを取材「働き方改革は時間だけではなく環境も」
長文メールはNG? スウェーデンの働き方
LiLiCo:生活だけではなく、仕事に対する考え方も日本とスウェーデンでは大きく異なると思います。 若林:スウェーデン人は「まじめでシャイ」と言われていて、日本人に似ているところも多いと思いますが、例えば、役職や年齢を超えてフラットな関係性であったり、業務でも非常に合理的で効率的な判断をしたり、かつ長期休みを取得したりするなど、日本とは大きく異なるところもあります。日本との調整をする立場として、その両国の違いをそれぞれに説明して理解してもらう必要があります。 たとえば、日本から届くメールは、文字量も多く、解読するのに時間がかかることが多いのですが、北欧の関係者とのコミュニケーションでは、長文のメールや添付ファイルが好まれないため、できるだけ内容をシンプルにし、受け取る側が負担に思わないように気を付けています。夕方になると帰宅される方が多いので、外部とのコンタクトは15時くらいまでに終わるよう心がけています。 LiLiCo:今日は私もオフィスにお邪魔しています。とても開放的で素晴らしいオフィスですが、働く環境はどうですか? 石井・若林:シェアオフィスという形態は無駄がなく、少人数での事務所運営には最適ですね。街中もオフィスもデザインが非常に美しく、注意書きのような張り紙が少ないのも景観を守るために大事なことだと気付かされます。 LiLiCo:キッチンも充実していて驚きました。どのように利用していますか? 石井・若林:キッチンスペースはちょっとしたイベントを開催する際にも使用できますし、日々のランチでも色々なスペースで食事できるので、職員の気分転換にも役立っています。スウェーデンのFIKA(甘い物とコーヒーを一緒に楽しむスウェーデンの文化で、仕事の合間などにも行う)も、ここで体験できます。 LiLiCo:このビル内のほかの会社さんと、共有スペースで会ってお話することも? 石井・若林:はい。たまたま、現地のマーケティング会社などが入居していて、観光分野における市場データに関して商談を行ったことがあります。直接コンタクトできるのも、まさにシェアスペースならではのメリットだと思っています。