スウェーデンでは長文メールは好かれない? LiLiCoが現地オフィスを取材「働き方改革は時間だけではなく環境も」
日本からスウェーデンへ。冬は午後2時半には暗く…
LiLiCo:日本からスウェーデンに来て、生活環境がガラッと変わったと思います。生活はいかがですか? 石井さん(以下、敬称略):日頃の生活に対する考え方、仕事への向き合い方、日照時間が変わる各季節の過ごし方など、違いを挙げればきりがないですが、日本とは良い意味で全く違う世界で、勉強になる部分がたくさんあります。 赴任して1年4カ月となりますが、北欧の冬の暗さにはまだ慣れていません。夜中の0時ごろまで日が出ている夏の季節と正反対に、午後2時半には暗くなり始めるこの生活で、体内時計を維持することにまだまだ悪戦苦闘しております(笑)。一方で、非常にきれいな街並みですし、スウェーデンの方々は優しく、他の欧州に比べても治安が良いことからも、この街で過ごすことにはとても満足しています。 若林さん(同): 以前赴任していたソウルやシドニーと比べると、日本食材が少ないと感じてしまいますが、お米や基本的な調味料は入手できるので、特にこだわりがなければ不自由はありません。住居探しについては、日系の不動産会社はないので、オンライン上で大家さんと直接交渉しました。内見もオンラインのみで賃貸物件は非常に限られているため、即決する必要もありました。 生活に慣れるまではスウェーデン語にも苦労しましたね。英語ができればなんとかなるものの、スーパーの表示や役所などの書類はスウェーデン語で、グーグル翻訳もあまり機能せず、牛乳も種類が多すぎて選ぶことができませんでした(笑)。 LiLiCo:おふたりともご家族と一緒に引っ越してきたんですよね。ご家族の反応は? 石井:私たち赴任者はSFIという移民のためのスウェーデン語学学校に無料で通うことができるのですが、妻が毎日通っていることから、家に引きこもることもなく、友人も作ることができ、とても楽しく日々を過ごしています。私たち外国人にもそういった国のサービスを無料で提供いただけることには本当に感謝しています。 若林:子どもに優しい国と聞いていましたが、子ども3人(17歳、11歳、7歳)を連れて来て、それを実感しています。公園には遊具が溢れており、医療費、学費が無料であること以外にも、社会みんなで子どもを育てようとする仕組みは、日本としても参考になるところが多いと感じます。子どもたちも、のびのびとした生活を楽しんでいます。