どう頑張っても片づかないクローゼット。「まだ着られる服」「痩せたら着る服」を放置すればギュウギュウになるのは必然…<6つの基準>で服を選び直そう
着なくなった服が押し込まれたクローゼット、本がぎっしり詰まった本棚、使わないお皿だらけの食器棚……。モノで溢れた家にうんざり、という読者も多いのでは。一方、これまでに7000人以上の受講生へアドバイスをしてきた人気整理収納アドバイザー・阿部静子さんは「何があるかわからない時代だからこそ、人生の折り返し地点を過ぎたら片づけたもの勝ち」と断言します。その阿部さんが50代以上に向けて、お手軽片づけ術を伝授。今回は「服を減らすコツ」です。 【写真】阿部さんが今回あげたコツに沿って処分を決めた服の例 * * * * * * * ◆お悩みが多い「服」について 12月に入りました。なんだか気ぜわしく感じてしまうのはどなたも一緒ではないでしょうか。 一方で家の中を見れば、急な冷え込みに加えて年末ならではの忙しさもあり、「気づけばクローゼットが服で溢れていた!」という方も多いのかも。 なお、片づけ講座でうかがう悩みとして、一番多く挙げられている場所がクローゼットで、モノとしては「服」なのも間違いありません。 そしてもしクローゼットを片づけたいのなら、まずは手元の服を減らすことが重要。でも一度は気に入って買った服、なかなか減らすことができない… そこで、手放す服を判断する基準を6つお伝えしたいと思います。
◆服を手放すコツ「着るかどうか」「顔に当ててみる」 <その1 本当に着るかどうか> 「目立つ傷みがあればまだ捨てやすいけど、状態が悪くない服は捨てにくい…」 多くの方がそう言います。でも、今も所有している中で、そこまでわかりやすく傷んでいる服というのはそうはないはず。いわば、ほとんどは「まだ着られる服」なわけです。 ですので、ここでの判断基準を、「実際に着るかどうか」に置き換えてみましょう。猛暑の中でも着ることがなかったTシャツやショートパンツ、去年の冬に着る機会が無かったセーターやコート…。 とにかく「着る・着ない」基準で捉え直してみる。それによって減らす候補の服があらためて見えてくるのではないでしょうか。 <その2 一度着てみる、顔に当ててみる> 二つ目の方法として実際に着てみる、もしくは顔に当ててみる。 そもそもですが、年齢を重ねるごとに似合う服というものは変わります。かつては似合ってたのに、数年ぶりに袖を通したらしっくりこない…そういった経験、私にもあります。 とにかく一度でも着たり履いたりすれば、とっくにサイズが合わなくなっていた、なんて悲しい事実も分かったりしますし、街でいま着用するにはちょっとデザインが古い、といったことに気づくきっかけにもなります。 また顔に当ててみるだけでも、「顔色が悪く見える」「若作りに見える」といった印象がわかったり。何かしら違和感を覚えるようなら、やはり手放す候補に加えてみましょう。
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