逗子葉山が難敵の厚木北の退け2回戦へ進出
第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選2次予選1回戦が1回戦が行われ、厚木北と対戦した逗子葉山が3-1で勝利を収め2回戦進出を決めた。 【フォトギャラリー】厚木北 vs 逗子葉山 厚木北ボールのキックオフで始まった一戦は開始早々に相手のハンドでいきなり厚木北がFKのチャンスを掴むが、ここは壁に当ててしまい先制ならず。10分にはFW9 君塚京志がDFの裏に抜け出しGKと1対1の局面を作るも、シュートはクロスバーの上に外れ先制点は奪えず。 これに対し逗子葉山は丁寧にパスを繋いでサイドへの展開を図り徐々に流れを掴んでいくと19分、「2週間前くらいからずっと練習してきた通りにできた」と話すMF7中島爽が左サイドのMF6大場敬之のパスを受け、シュートを突き刺した。これで流れに乗った逗子葉山は23分にはCKから大場がピタリとヘディングで合わせるが、これは僅かにポストの左へ外れ追加点はならず。その後も34分にはゴール前のルーズボールをFW11 佐藤友哉が、ATにはMF10大橋翼が個人技からシュートに持ち込むがいずれもGKの正面を突き、ゴールには至らず。 エンドが変わった後半、早い時間帯で追いつきたい厚木北だったが、42分、「スペースに走り込んで振ったら入りました」という大場にシュートがを決められその差が2点と開いてしまう。しかし、47分、ゴール前で相手DFを背負ったMF24原大斗の反転シュートを皮切りに反撃を開始すると、52分に左サイドからの折り返しのセカンドボールをMF14藤枝晃生がミドルシュート、直後の53分にはその藤枝が右サイドを崩しからMF8 宮内海青が右サイドに叩いたボールを左サイドから侵入した途中出場のMF上更家晴希がシュートに持ち込むがいずれも枠を捉えきれない。 すると59分、中島が放ったシュートがDFに当たってコースが変わり、そのままゴールへ消えその差は3点に。中島は「日頃から自主練を毎日最後までやってきた。それで運が自分に転がってきだと思います」と喜んだ。 これに対し諦めない厚木北はここから最後の粘りを見せ、相手陣内に猛攻を仕掛けるが、得点はCKからDF3松田翔俉がヘディングで決めたアディショナルタイムの1点にとどまり、結局、逗子葉山が3-1で難敵の厚木北を退け2回戦へ進出を決めた。 試合後、逗子葉山・下城塁監督は「相手のチャンスはボールが浮いたり、ウチは逆にボールが当たってゴールに向かったりと凄くウチの方が今日はついていたなと思います。最初、相手の長いボールに対応してなかったところで失点しなかったのが、その後落ち着いてボールを動かすことに繋がりました」と試合を分析。続けて「次は同じ地区の強豪校の三浦学苑。ここを勝つことを一つの目標としてきたので、ここを勝って1ヶ月後のベスト8を目指したい」と目標を示した。 2ゴールを挙げた中島は「自分たちが日頃からやってきたことをやれば勝てると信じていたのが結果につながりました。まず三浦学苑に勝って慶應を倒して桐光学園といい勝負をしたいです」と目標を口にした。決勝ゴールの大場は「厳しいゲームになるのはわかっていましたが、前半良い感じで先制できて、後半の立ち上がりでも点を決められて、良い流れでゲーム運びが出来ました。気を緩めず次のゲームもチーム一丸となって戦いたいです」と、はにかみながらも力強く話した。 (文・写真=西山和広)