ハイテク時代に見直される「木」のおもちゃ!「移動型 “ミニ” 東京おもちゃ美術館」や5,000個の木のボールプールで大人も夢中に!【保育博2024レポ】
ありそうでなかった、たった5つの積み木で遊べる「つみきば」
積み木というと、ともかくたくさん揃えないと楽しくないのでは?という固定概念が覆されたのが、「株式会社トーイングカー・スタジオ」の「つみきば」。なんと、スターターセットはたった5つ! 4cmを基尺とする正方形と長方形の板、そしてキューブのたった3種類だけ。「1:2:4」の割合で製作され、5つの積み木は合わせると正方形になり、手のひらに収まるサイズになります。元々4cmの、子どもの手のひらに収まるサイズの積み木が欲しいという保育の現場の声から生まれた製品だそう。 ■5つの積み木からできる100の形の遊び方ガイドブックも たった5つしかないシンプルさが、逆に子どもの想像力を刺激し、形を見立てる力、つくりたいものを工夫して表現する力を養うそうです。5つの積み木から100通りもの形が作ることができる遊び方ガイドもセットになっているのも嬉しいですね。 ■一人でも遊べる積み木 また、積み木は、お友達と一緒に遊ぶのも楽しいおもちゃですが、低年齢だと上手く遊べないことも。「つみきば」であれば、取り合いになることなく、個別で遊べるということで、保育園などでも重宝されるとのことです。一人で遊ぶことからはじまって、お友達と積み木を合わせて、大きい作品を作ってみたりと、徐々にみんなで遊ぶことを学んでいくことができます。 積み木は5ピースの「パーソナルセット」や20ピースの「バリューセット」があり、こちらもプレゼントとして最適です。
憧れのハープが誰でもすぐ弾けちゃう?!「パピリオハープス」
ハープが弾けたらと一度は憧れたことのある人も多いのでは?今回の保育博では、素敵な木製のケルティックハープにも出会うことができました。ケルティックハープとは、12世紀以降、アイルランドなどのケルト文化圏で発展したハープ。近年、アニメやゲーム音楽などの影響もあり、日本でも愛好家が増えているそうです。 ■幼児向けに開発されたハープ とはいえ、ハープを習うのはなかなかにハードルが高いもの。一般的には22弦ある大人用の膝のせのハープを使うそうで、なかなかお子さんの習い事としては難しいとのこと。そこで、「パピリハープス」は幼児の使用に特化した世界的にも珍しいケルティックハープを開発。音階順に弦が並んでいて、楽譜が読めなくても直感的に演奏ができるので、お子さんが初めて触れる楽器としてもぴったり。 ■初めてハープを触った筆者も弾けた! 実際に筆者も会場にで弾いてみましたが、きらきら星はすぐに演奏することができました。また、ハープは音が小さいというイメージがありますが、優しい音色ながらもガヤガヤした保育博の会場でもはっきり聴こえ、しっかりとした音量が出ることに驚きでした。 全国の保育園や幼稚園などの音楽教育にも利用されているとのことです。個人でも習うことができるとのことですので、興味のある方は「パピリオハープス」に問い合わせてみてくださいね。
シンプルなおもちゃが見直されてきていると感じた保育博
今回、昨今のトレンドからもスマホやタブレットを利用したアプリなどのおもちゃの展示も多くありましたが、それ以上にシンプルな積み木や木のおもちゃも増えているのが大変興味深かったです。ハイテクおもちゃが増える中、保育の現場では、温もりのある自然なおもちゃがまた見直されているのではと思いました。これからクリスマスやお正月と家族で集まる機会も多くなるので、プレゼント選びの参考にしてくださいね。
文・写真/Rina Ota