照ノ富士、初場所出場を事実上宣言「あとはやるだけ。やれることをやってきた」3場所ぶり出場へ
大相撲で2場所連続休場中の横綱照ノ富士(33=伊勢ケ浜)が、初場所(東京・両国国技館)出場を事実上、宣言した。 【写真】照ノ富士と美人妻 9日、都内の部屋で前頭錦富士らと連続で9番取って全勝。右四つに組み止めてから、危なげない内容続きで、仕上がりの良さをアピールした。初日、2日目の取組を決める、10日の取組編成会議前としては最後の稽古。「出る」といった明確な言葉こそなかったが「あとはやるだけ。それで駄目だったら駄目だったで、結果はどうなろうと認めるしかない。自分の中で、やれることをやってきたので」と、事実上の出場宣言をした。 師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)も「本人が『やる』と言ったら、それは尊重してあげないと。出るなら結果を残すようにしてもらわないといけない」と話し、出場への支障は何もない。相撲を取る稽古の前には、四股やすり足などの基礎運動、ダンベルを使った筋力強化などに時間を割き、幕下松井に胸を出し、自らも土俵際の感覚などを確認。出場に向けて準備に余念がなかった。 「まだ感覚は完全に戻ったわけじゃないし、ちょっとずつ(残り)2日で慣れていくしかない。相手のことよりも自分との戦いだけなので、やれることを精いっぱいやっていきたい」。琴桜、豊昇龍の両大関の綱とりが注目される初場所。一人横綱が、最後に出場した昨年7月の名古屋場所以来、3場所ぶり11度目の優勝を目指して土俵に立つ。