反抗期は子どもからの「サイン」? 向き合うのに疲れた時、大切にしてほしいこと【体験談】
1つ目は「自分のことは自分で考えたいよ」というサインです。 これまで、保護者のかたをはじめとする「大人」たちが作ってくれた安全な枠の中で生きてきたお子さまが、その枠組みを疑い、そこを飛び出して自分の枠を作ってみたいと思い始める時期が反抗期であると思います。 このサインが出されたら、大人はいったん後ろへ退き、お子さま自身がどんな枠を作ろうとしているのか見守る位置につくほうがよさそうです。 お子さまが自分自身で考えながら進む様子は、ときに危なっかしく見えるものですが、リードしたい気持ちを抑え、口を出し過ぎないことが、お子さまの自立を応援することになるでしょう。 2つ目は「もっと話を聞いてほしいよ」というサインです。 自分や周りのことについて考え始めたお子さまは、思っていることをもっと聞いてもらいたい、意見を認められたい、という思いでいっぱいです。でも、考えを口に出すと「大人の正論」に否定されてしまう。反抗期に無口になりがちなのは、そんな理由もあるかと思います。ですからお子さまが何かについて話し始めたら、さえぎらずに話を聞いてあげることをお勧めします。 求められない限りアドバイスも必要ありません。お子さまの話はとりとめなく、大人からすると筋の通らないことも多いと思いますが、今胸に抱えているあれこれをただただ聞いてあげるだけで、保護者のかたはお子さまを否定する大人ではなく、味方であることが伝わるでしょう。 3つ目は「自分の時間を楽しんでいいよ」というサインです。 お子さまにまつわるあらゆることについて悩み、迷い、選び、段取りし……と、保護者のかたの時間は、ほとんどが「お子さまのため」に使われてきましたね。反抗期が始まったら、それまでお子さまのために割いてきた時間をご自分の楽しみのために使ってもいい、とお考えになってはいかがでしょうか。 ワクワクできる時間を増やすことで心に余裕が生まれ、お子さまとの関係にもいい影響が及ぼされるはずです。楽しげに生き生きと毎日を過ごしている姿を見て、お子さまはきっと「大人になるのも悪くないな」と思えることでしょう。