【青森県内豪雪】通学路を少しでも広く… 教職員にPTA、中学生も参加 地域一丸で除雪
「通学路を少しでも安全に」。冬休み明けを前に、青森市内の小学校で教職員とPTAらによる通学路の除雪作業が進んでいる。今週末からの3連休にかけて多くの小学校で実施する見通し。9日は金沢小学校周辺で教職員約30人のほか、ボランティアで参加したPTA関係者、近隣の甲田中学校の生徒が集まり、雪で狭くなった通学路を拡幅したり、校門前の雪山を片付けたりした。 「今年の雪は特にすごい」。金沢小の澤田裕一校長は「10日の出校日を取りやめようとも考えたが、降雪と除排雪の状況が変わる見通しもなく、雪道の登下校の安全指導を行うことにした」と語る。10日の登校時間は教員が通学路に立ち、下校時は帰宅方向のコース分けをして教員が付き添い、児童に危険箇所や注意点などを伝える方針にした。 同じ金沢小学校通りに立地する甲田中の野球部員7人も駆けつけた。時折視界が悪くなるほどの降雪に見舞われたが、1時間超にわたる作業が終わる頃には道幅が広くなり、雪の壁は一部解消された。2年の坂上新さんは「地域のためになればいいなと思い参加した。今年は雪が多くて部活に行くのも大変。除雪ボランティアで役に立てている実感がしてうれしい」と話した。 青森市や市教育委員会によると、通学路の除雪は(1)委託した除雪業者(2)市職員(3)PTAや地域住民-の3パターンで行われている。 市教委は各小中学校が通学路の点検を行って把握した未除雪箇所の除雪要望を受け、市の道路管理部門などと共有している。 市内の小中学校の多くは14日で冬休みが終わる。市道路維持課の担当者は「児童生徒や保護者に安心して冬季休業明けを迎えてもらうために力を尽くしている」と話した。