大谷にとって「ヤンキースの数少ない死角」とは 「フライになりやすく、一発狙える投手」
ヤンキースの死角は……
とはいえ、明るい材料もあるというのだ。 「剛球左腕のロドーンはオーソドックスなフォームで投げる本格派で、大谷が苦手としたメッツの左腕マナエアのような変則フォームではなく、左打者でも対応しやすいタイプです。また今季15勝を挙げた新人王候補のヒルに対しては、通算3打数0安打ですべて外野フライでしたが、うち2本はフェンス際まで飛んだ本塁打性の当たりだったので、大谷は“打ち砕ける相手”と捉えているでしょう」 さらに続けて、 「ヤンキースの死角は頼れるクローザーがいないことです。現在9回の抑え役を担っているウィーバーは、本来の守護神であるホームズが終盤に失点が多くなったため9月からクローザーを務める“臨時抑え”に過ぎない。打球がフライになりやすく、大谷にとっては一発を狙える投手です」 ドジャースが付け入るスキは十分にあるというのだ。 現地で取材する「Full-Count」編集部の小谷真弥氏が言う。 「ポストシーズン中、大谷選手は『質よりも量に重点を置いて寝ている』と話していました。NYまでの移動や3時間の時差など、ヤンキースタジアムでは体調管理がカギを握るでしょう」 「週刊新潮」2024年10月31日号 掲載
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