海外経験を公営塾運営に 地域おこし協力隊に中野さん(奈良県出身)任命 知名町
鹿児島県知名町は2日、地域おこし協力隊に奈良県出身の中野喜久さん(73)を任命した。海外で教育に携わった経験などを生かし、2023年度末から町内中学校に開設している公営塾の運営を担う。 中野さんは奈良県で公立小学校教諭、同中学校教諭(社会科)を務め、定年後はJICA(国際協力機構)派遣の教育行政アドバイザーとしてカンボジアで3年間活動。中国、英国、ベトナムでも教育に携わった。 町長室であった交付式で、今井力夫町長は「地元を理解し、グローバルな視点で物事を考えることができる子どもたちを育てていきたい。これまでの教員経験を生かしたノウハウでやってほしい」と激励。中野さんは「子どもが大切にされている町だと感じている。子どもたちのために一生懸命やりたい」と応じた。 公営塾は、自ら探究し、島に魅力を持てる人材育成を目的に、中学校と連携した学習支援のほか、ICT(情報通信技術)、外国語、地域学など特色ある学びを提供している。