「もう前哨戦」トランプ相場再来で米国株投資は必須…資産1.8億の投資家が推す「新タイプの低コスト投信4つ」
■米国の高配当株・増配株を投資対象「分配型の投資信託」4銘柄 それでは、米国の高配当株または増配株を投資対象とする「分配型の投資信託」を4本ご紹介します。 新しい投資信託はパフォーマンスが分からないので、すぐに投資しないほうがいいという考え方もあります。しかしながら、この4本の投資信託の投資対象は、先述のとおりすでに米国で実績がある指数ですので、比較的安心感があります。 ---------- (1)楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型) 設定日:2024年9月18日 純資産総額:664億円(2024年11月14日現在・以下同) 信託報酬:0.192%程度 ---------- シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)が投資対象で、米国の配当利回りが高い100銘柄で構成されています。配当収益の確保および中長期的な値上がり益の獲得を目指すものです。販売開始からわずか30数営業日で純資産総額が600億円以上の規模になりました。たいへんな人気が窺えます。SBIアセットマネジメントも、シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)を投資対象とする「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)を2024年12月20日に設定する予定とのリリースがあります。 ---------- (2)SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型) 設定日:2024年1月30日 純資産総額:141億円 信託報酬:0.1238%程度 ---------- バンガード米国高配当株式ETF(VYM)が投資対象で、米国の高配当株約550銘柄で構成されています。高配当株系としては広く分散が効いています。「VYM」は日本の投資家にもお馴染みです。私は米国ETF「VYM」を保有してきましたが、ゆくゆくはこの投資信託に買い替えを考えると思います。
■トランプ相場再来で、米国株への投資はマストの4年間 ---------- (3)SBI・SPDR・S&P500高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型) 設定日:2024年1月30日 純資産総額:46億円 信託報酬:0.1338%程度 ---------- SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF(SPYD)が投資対象で、S&P500指数を構成する銘柄のうち、配当利回り上位80銘柄が選定されています。投資対象が明快と言えるでしょう。今後の純資産総額の増加に期待をしたいところです。 ---------- (4)SBI・V・米国増配株式インデックス・ファンド(年4回決算型) 設定日:2024年2月28日 純資産総額:19億円 信託報酬:0.1238%程度 ---------- バンガード米国増配株式ETF(VIG)が投資対象で、米国の増配株300銘柄強で構成されています。増配株は企業の利益成長による株価上昇と増配が期待できるため、2度おいしい投資対象だと思います。「VIG」も日本の投資家にお馴染みです。私は米国ETF「VIG」を保有してきましたが、ゆくゆくはこの投資信託に買い替えを考えると思います。同じく、今後の純資産総額の増加に期待したいところです。 以上、4銘柄をご紹介しました。 米国株への投資方法は、個別株、東証ETF、米国ETF、投資信託(分配金を出さずにファンド内で再投資するタイプ)、投資信託(分配金を出すタイプ)と多様な選択肢が揃いました。 よって、米国株はより身近な投資対象になったと感じます。トランプ相場再来で、米国株への投資はマストの4年間になると思いますし、長期的に見ても米国株は成長してきましたので、これを機に米国株投資を始めるという判断は悪くありません。もちろん一定のリスクはありますが、多くの選択肢があり、自分にあった投資方法を選べる良い時代になりました。 最後に注意事項をあげておきます。当記事でご紹介した投資信託は、いずれも新たに設定されたばかりであり、取り扱う証券会社が一部に限られます。投資信託の名称の頭に、SBIとつくものはSBI証券で取り扱いがあります。楽天とつくものは楽天証券で取り扱いがあります。ゆくゆく、取り扱う証券会社が増えることを期待したいところです。 ---------- 桶井 道(おけい・どん) 投資家(投資歴20数年)・物書き 2020年に47歳で資産1億円+年間配当(手取り・以下同)120万円とともに25年間勤務した会社を退職して自由になる。それから4年で資産1.8億円+年間配当240万円まで成長させる。投資先は世界30ヵ国の高配当株、増配株、ETF、リート、投資信託など幅広く100銘柄以上持つ。現在は、両親の介護・見守りをしつつ、単行本や連載などを通じて投資に関する情報を発信している。子ども食堂にも関わる。著書に、『月20万円の不労所得を手に入れる! おけいどん式ほったらかし米国ETF入門』(宝島社)、『お得な使い方を全然わかっていない投資初心者ですが、NISAって結局どうすればいいのか教えてください!』(すばる舎)、『資産1.8億円+年間配当金(手取り)240万円を実現! おけいどん式「高配当株・増配株」ぐうたら投資大全』(PHP研究所)、『普通の人のための投資:いちばん手軽で怖くない「ゆとり投資」入門』(東洋経済新報社)などがある。(プロフィールイラスト=西田ヒロコ) ----------
投資家(投資歴20数年)・物書き 桶井 道