参院政倫審、旧安倍派27人のうち23人が非公開での開催を希望
参院政治倫理審査会の幹事懇談会が4日開かれ、派閥裏金事件に関わり、政倫審への出席意向を示した旧安倍派の参院議員27人のうち23人が非公開、2人が公開での開催を希望したと報告された。残る2人は政倫審幹事会の決定に委ねる意向を示した。 政倫審は原則非公開だが、本人の了解があれば公開は可能。今年2~3月に衆参両院で開かれた政倫審はいずれも全面公開された。 野党筆頭幹事を務める立憲民主党の吉川沙織氏によると、幹事懇では、非公開を希望する議員が大半だったことについて「非常に遺憾だ」「本当にこれでいいのか」などといった意見が相次いだという。与党筆頭幹事の自民の佐藤正久氏も「非公開だと議事録も非公開になり、国民からすると何が話し合われたか一切分からなくなる。首相が言われた『国民への説明責任』という観点からも残念に思う」と発言したと記者団に明らかにした。 吉川氏は記者団に、今後の政倫審の開催について「こういう(回答)状況が出てくるとは我々も思っていなかったので、どう進めていくかも含めて慎重に議論をしていくしかない」と述べた。【小田中大、富美月】