ホストで多額の“借金”なぜ… トラブル相談が急増 新宿区や警視庁…高額請求被害の対策へ【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
東京・新宿の歌舞伎町のホスト、瀬井聴弥容疑者(35)が逮捕されました。容疑者の男は30代の女性客に暴行してケガをさせた上、現金10万円を脅し取った疑いがもたれています。そのきっかけになったとみられているのが、約500万円の「売掛金」です。
売掛金とは、ホストクラブの客がその場で支払いできない場合、ホストが会計を肩代わりし、客には「青伝」と呼ばれる伝票を渡し、後日そのツケを支払わせるものです。ホストから借金をするようなものなわけです。 この「売掛金」めぐるトラブルが相次いでいます。そんな中、歌舞伎町のある新宿で17日、会見が開かれました。 新宿区長(東京・新宿区役所、午後3時半ごろ) 「支払い不能なツケ払いでの飲食を未然に防ぐと同時に、無理な請求を受けた人が安心して相談できる体制づくりを進めます」 新宿区や警視庁などが連携して、歌舞伎町での“ホストクラブの高額請求被害の対策”に取り組んで、来月からは区役所に専門の法律相談窓口も設置するといいます。 なぜ高額請求の被害が広がっているのでしょうか。 ●売掛金 どんな問題が ●国も問題視 どう解決? 以上のポイントを中心に詳しく解説します。
■「イレギュラーなシャンパン」 手持ちなく“売り掛け”にする実態が…
16日夜、記者が歌舞伎町を取材して、ホストクラブに通う女性に話を聞きました。 “ホスト”に通う女性(21) 「ヘアメークのバイトしていてお客さんにホストがいて、『うわ、かっこいい』ってなって行ったんだよね」 見せてくれたのはホストクラブの“青伝票”。なかには100万円の金額が書き込まれたものもあります。また別の女性は「300万円のシャンパンタワーを入れたことがある」といいます。 “ホスト”に通う女性(22) 「自分では、お金をばーっと使うのが気持ちいいんですよ。イレギュラーなシャンパン入れたりして。そういうときは手持ち以上がないので、その日は売り掛けにします」 女性らは、気軽に“売り掛け”を使っている様子でした。