ダートGIを9勝した兄・エスポワールシチーが2着に敗れた舞台 名馬の弟がエルムSで初タイトル獲得なるか
真夏の札幌で良血開花となるか。名馬エスポワールシチーの半弟となるテーオードレフォン(牡5、栗東・梅田智之厩舎)が、エルムステークス(3歳上・GIII・ダ1700m)で重賞初制覇を狙う。 【写真】テーオードレフォンこれまでの軌跡 テーオードレフォンは父ドレフォン、母エミネントシチー、母の父ブライアンズタイムの血統。半兄のエスポワールシチーは09年のジャパンCダートや10年のフェブラリーSなど、GIとJpnIを合わせて9勝した砂の大物。種牡馬としてもイグナイターやケイアイドリー、ペイシャエスなどの活躍馬を送り出し、人気を集めている。また、同じく半兄のミヤジコクオウは20年のレパードSで2着だった。 ここまで18戦5勝。条件クラスで揉まれながら力をつけて、昨年12月の市川Sでオープン入り。今年3月の名古屋城Sでオープン初勝利を挙げた。続くアンタレスSでは12着に大敗したものの、今夏は大沼Sが0秒3差の4着、マリーンSが0秒3差の3着と、善戦を続けている。逃げ馬だけにアテにしづらい面はあるが、気分良く行ければ重賞でも好勝負になっていい。 エスポワールシチーは12年のエルムSでローマンレジェンドとの一騎打ちの末、クビ差屈して2着。勝ち馬とは3kgの斤量差があったとはいえ、悔しい思いをした。あれから12年、因縁のレースで弟が初タイトル獲得となるか。何はともあれ果敢に逃げて、悔いのないレースを見せてほしい。