キム・スヒョン、パク・ウンビンら人気スターが大集合!2025年ディズニープラスで配信される韓国ドラマのラインナップ総まとめ
数々の賞レースを席巻した「ムービング」の制作陣が再集結した「照明店の客人たち」(初回4話配信、以降2話ずつ毎週水曜配信)が、12月4日より配信となるなどさらに勢いを増すディズニープラスの韓国コンテンツ。本稿では、先日開催された「ディズニー・コンテンツ・ショーケース APAC2024」で発表された、2025年にディズニープラス「スター」で独占配信される韓国コンテンツのラインナップを総まとめ!作品ラインナップをチェックしながら、キャスト&スタッフが登壇したステージの模様を簡潔にレポートしていきたい。 【写真を見る】パク・ボヨン、「精神病棟にも朝が来ます」『コンクリートユートピア』に続き、3度目の看護師役! ■「ムービング」に続く“カンフル・ユニバース”が誕生!?「照明店の客人たち」(配信中) まずは「ムービング」の製作陣が再集結を果たしたヒューマンミステリー「照明店の客人たち」。「キングダム」のチュ・ジフンと『コンクリート・ユートピア』(23)のパク・ボヨンが共演を果たし、過去と現在、未来のカギを握るある路地裏の照明店へ引き寄せられていく人々をめぐる切なくも温かい人間模様が展開していく。 本作のステージにはチュ・ジフンとパク・ボヨン、キム・ヒウォン監督と原作&脚本を務めたカンフルが登壇。「劇中に出てくる人々の“謎めいたところ”を私がキャッチするので、ついてきてください。そうすればポイントが掴めると思います」とチュ・ジフンが語り、パク・ボヨンは看護師役を演じるにあたって実際にICUで看護師をしている友人からアドバイスを受けたことを告白。そしてカンフルは前作「ムービング」との共通点として「背景が2018年であることです」と含みを持たせた笑みを浮かべていた。 ■キム・ヘス&チョン・ソンイルのコンビネーションに期待!「トリガー ニュースの裏側」(2025年1月配信) 続いては、現代のソウルを舞台に、とあるテレビ局の調査報道チームが奮闘する様を描く社会派ドラマ「トリガー ニュースの裏側」。あまりにも際どい報道をしてしまったことが原因で職を失う瀬戸際に立たされた調査報道チームが、20年前に有名俳優が姿を消した未解決事件の解決に乗りだす物語だ。 調査報道番組のチーム長を演じるキム・ヘスと、新人プロデューサーを演じるチョン・ソンイルの2人は仲良く手を繋いで登壇。「演じたのは誠実で事件解決には手段を選ばないけれど、自由奔放でウィットに富んでいる人物。その絶妙なバランスに気をつけました」と役どころを説明するキム・ヘスに、チョン・ソンイルは「俳優としてだけでなく、人間としても愛すべき人。素晴らしい方でした」とキム・ヘスを絶賛。抜群のコンビネーションを見せた2人が劇中でどんな演技を見せてくれるのか注目。 ■天才同士の対決を描く、これまでにないメディカル・サスペンス「ハイパーナイフ 闇の天才外科医」(2025年3月配信) 「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で注目を集めたパク・ウンビンと、ベテラン俳優ソル・ギョングが共演したのは、2人の天才の対決と成長を描くメディカル・サスペンスの「ハイパーナイフ 闇の天才外科医」。天才外科医のセオクは恩師ドクヒと衝突し、医師免許を奪われてしまう。そしてセオクはドクヒへの復讐を誓いながら、人知れず路地裏で手術を続けることに。 ステージにはパク・ウンビンとソル・ギョング、そしてキム・ジョンヒョン監督が登壇。「師匠と教え子の愛憎が共存する関係性、ぶつかりながら本性をあらわにしていく部分が見どころ。こういう師弟関係もあるのだと楽しんでいただきたい」と既存のメディカル作品との違いをアピールしたソル・ギョング。一方パク・ウンビンは「心情の変化によってキャラクターがどう変わっていっているかを考えながら観ると、カタルシスを感じられると思います」と語った。 ■キム・スヒョンの登場に、会場が大熱狂!「ノックオフ」(2025年配信) 「星から来たあなた」「サイコだけど大丈夫」「涙の女王」など出演作が軒並み大きな話題を集めるキム・スヒョンが主演を務める「ノックオフ」は、2000年代初頭を舞台に、アジア通貨危機で失業者となり、違法のブランドコピービジネスに手を染めるようになった男ソンジュンが、業界でトップの地位を築いていく姿を描く。 大きな歓声に迎えられながら登壇したキム・スヒョンは、これがディズニープラス作品初参戦。自身が演じるソンジュンという役柄について説明すると「さまざまな危機に瀕しながら、どのように生き残り、成長していくのかを観てほしいです。父親との化学反応や軽妙なやり取りも楽しみにしてください」と呼びかける。また、ソンジュンの初恋相手を演じたチョ・ボアとメガホンをとったパク・ヒョンソク監督も登壇し、作品への熱量の高さをアピールしていた。 ■キム・ダミが未解決事件を追うプロファイラーを演じる「ナインパズル」(2025年配信) 「梨泰院クラス」のキム・ダミと「カジノ」シリーズのソン・ソックが共演を果たした「ナインパズル」は、10年前に起きた未解決事件の唯一の目撃者で犯罪プロファイラーのユン・イナと、彼女を容疑者として疑う捜査一課のエリート刑事キム・ハンセムが、互いに協力しながら事件の捜査に挑む姿が描かれる。 ステージにはキム・ダミとソン・ソック、そしてユン・ジョンビン監督が登壇。「演じるなかでイナならではのプロファイリング方法があると感じました。監督と話しながら、多様な面を見せられるようがんばりました」と振り返るキム・ダミに、ユン・ジョンビン監督は「11話までどんでん返しが続く予測不可能な展開に惹かれました。視聴者の方が最後まで好奇心を保てるよう意識しています」と本作の魅力を語った。 ■「ムービング」のリュ・スンリョン主演の財宝争奪バトル!「パイン ならず者たち」(2025年配信) 1970年代の韓国を舞台に、海の底で発見された貴重な財宝をめぐり、ならず者たちが激しい奪い合いを繰り広げるクライム・アクション「パイン ならず者たち」。「ムービング」で高い評価を獲得したリュ・スンリョンが主人公を演じ、ヤン・セジョンやイム・スジョンが共演。「カジノ」シリーズのカン・ユンソン監督がメガホンをとった。 「いい物語、すばらしい監督やスタッフ、バラエティあふれるキャストの皆さんと一緒に仕事ができて光栄でした」と満足げな表情を浮かべたリュ・スンリョン。またヤン・セジョンはYouTubeで当時の映像を観ながらイメージを膨らましたことを明かし、イム・スジョンは「原作もすばらしいですが、台本がすばらしく、参加したいと思いました」と本作への出演を決めた経緯を振り返っていた。 ■2人の幼なじみを描く歴史ドラマ「濁流」(2025年配信) 登壇者がいなかった作品発表にも、豪華な作品がずらり。まずは、朝鮮王朝時代を描く歴史ドラマ「濁流」。国軍将校になることを夢見る2人の幼なじみは、その夢を実現する前にはなればなれになってしまう。数年後、異なるそれぞれの道を歩んだ2人はある争いの最中に再会。対立する2つの軍勢と幼なじみは、互いの命を狙うが…。「この恋は不可抗力」のロウンが地元のギャング・シユル役を演じ、シン・イェウン、パク・ソハムも出演する。 ■無実の罪で不当に投獄された男の命をかけた物語「捏造された都市」(2025年配信) 無実の罪で不当に投獄された温厚な性格の主人公テジュンを描く、現代の韓国を舞台にしたシリーズ「捏造された都市」。ある日、自分を罪に陥れた男の情けに委ねられたテジュンは、刑務所行きを免れるにはその男に従うしかなく、歪んだゲームに参加することとなる。「サムダルリへようこそ」のチ・チャンウクとD.O.として歌手活動を行うド・ギョンスが共演する。 ■カン・ドンウォンが20年ぶりのドラマ出演!「北極星」(2025年配信) 現代の韓国を舞台に、優秀な外交官で元駐米大使のソ・ムンジュ(チョン・ジヒョン)と国際特別捜査官のサンホが朝鮮半島の平和を脅かす謎の攻撃の裏に隠された真実を暴こうと奔走する姿を描くスパイ・スリラー。『ベイビー・ブローカー』(22)など映画を中心に活躍するカン・ドンウォンが、2004年の「マジック」以来約20年ぶりのドラマ出演し、秘密のベールに包まれた謎めいた捜査官サンホ役を熱演する。 ■2人の男をめぐるサスペンス「メイド・イン・コリア」(配信時期未定) 1970年代を舞台に、2人の男をめぐる壮大かつスリル溢れる本格サスペンスシリーズ「メイド・イン・コリア」。富と権力への欲望に溺れる男キテを「愛の不時着」のヒョンビンが演じ、彼の前にたちはだかる正義感が強い検事ゴニョンを、『私の頭の消しゴム』(04)に主演したチョン・ウソンが熱演する。 ■続編が電撃発表!「ムービング」シーズン2(配信時期未定) カンフルの人気ウェブトゥーン「ムービング」の実写ドラマのシーズン2の制作が決まったことも、同イベントで発表された。超能力を隠したまま現代を生きていく子どもたちと、過去の秘密を隠し生きる親たちの超能力ヒーローアクションを描く本シリーズは、2023年に世界的ヒットを記録。制作決定以外の情報は発表されなかったが、今後のどのような展開を見せるのか期待が高まる。 イベント冒頭にAPAC(アジア太平洋地域)全域のコンテンツラインナップを構築する役割を担うキャロル・チョイは「昨年公開された配信作品のTOP15のうち9本が韓国作品でした」と挨拶し、「これらの結果はAPEC地域で制作されたストーリーがいかに世界の定番となっているのかを示しています」と、今後も韓国コンテンツ制作を強化していくことを表明。ディズニープラスでの今後の動向に注目しながら、まずは今回発表された作品の配信開始を楽しみに待とう! 文/久保田 和馬