技能実習制度について指宿弁護士が会見(全文1)政府・法務省は「カラスは白い」と言い続けてきた
外国人技能実習生問題弁護士連絡会の共同代表を務める指宿昭一弁護士は28日午後、外国人技能実習制度の問題点について都内で記者会見を行った。 【動画】弁護士の指宿氏が技能実習制度の問題について会見(2018年11月28日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードはYouTubeのTHE PAGEチャンネル上の「弁護士の指宿氏が技能実習制度の問題について会見(2018年11月28日)」に対応しております。 ◇ ◇
外国人の労働問題との関わり
指宿:弁護士の指宿昭一と申します。私は11年間で外国人研修生もしくは外国人技能実習生を当事者とする民事訴訟、それから労働審判を併せて16件担当してきました。原告と申立人の数は全部で41人になります。これ以外にも多くの技能実習生から法律相談を受け、交渉によって事件を解決したこともあります。また、10年前に外国人技能実習生問題弁護士連絡会という弁護士の団体を結成し、その共同代表を務めています。この団体は全国に140人以上の弁護士が加入しており、多くの技能実習生から相談を受け、訴訟などに取り組んでいます。 通訳:1回止めていただいていいですか。 お願いします。 指宿:はい。また、私は外国人労働者弁護団という弁護士の団体の代表も務めています。この団体は日常的に外国人労働者から電話相談に応じ、また、年に1~2回、無料電話相談会を開催するなどして外国人労働者の労働問題に取り組んでいます。さらに、日本労働弁護団という労働者側の労働弁護士の団体の常任幹事を務めています。 この3つの団体は、外国人労働者受け入れ問題について声明や意見書を出していますので、ぜひご覧ください。また日本弁護士連合会も意見書を出していますので、これも参照してください。今日お配りした資料の中にURLが書いてあります。 私は11月22日、衆議院本会議で参考人として呼ばれ、入管法等改正案について意見陳述をして質疑に応答しました。その際に述べたことについてここでもう少し詳しくお話をさせていただきたいと思います。