「家を片づけたら、子どもが賢くなった!」片づけのプロが提唱する“片づけ”と“成績アップ”の意外な関係性
こんにちは。お片づけ習慣化コンサルタントの西崎彩智です。学校に通うお子さんがいるご家庭では、2学期が始まって落ち着いた頃でしょうか。受験生のお子さんは、正念場の時期ですね。 【漫画】ほぼ塾なしで開成中学に合格した子が育った環境って?「子どもが自分で学べる部屋」の作り方 塾に通っていると、テキストやノートはもちろん、プリントもたくさん持って帰ってくると思います。学校の物だけでも多いのに、さらに塾の物もとなると管理も大変です。子どもが塾に通っているママたちからは、親が片づけようとしてもよくわからないからプリントを全部ため込んでしまい、家の中に散乱しているということをよく聞きます。子どもが自分で片づけられるようになるといいですが、勉強に時間を取られてそこまで手が回らないというご家庭が多いのではないでしょうか。 「家を片づけたら、子どもの成績が上がった」という話を、私が主宰する「家庭力アッププロジェクト®」の参加者が体験談として話してくれることがあります。「片づけ」と「成績」って、あまり関係がないように思えますよね。でも、片づけることのよい効果が波及した結果、お子さんの成績アップにつながるということは、分析してみるとそんなに見当違いの話でもありません。実際にプロジェクトに参加してお子さんの成績が上がったというAさんのお話をもとに、片づけと成績についての関係をお話しします。
片づいていると集中できる
大人でもデスクの上がごちゃごちゃしているときは、仕事に集中できませんよね。子どもも同じで、机の上や部屋の中が散らかっていると集中力が低下します。さらに、せっかく「やるぞ!」と思っても、まずテキストを探す、もしくは勉強するスペースを空ける、ということから始まるのではやる気も損なわれてしまいます。 ただ「机の上に何もない」という状態にするだけでなく、テキストなどの必要な物がすぐに手に取れるように片づけることがポイントです。片づけの話をするとき、見やすくて手の届きやすい収納場所を「ゴールデンゾーン」と呼びますが、Aさんも子どもにとってのゴールデンゾーンに勉強に必要な物をそろえるようにしました。すると、それまでリビングや自分の部屋などいろいろな場所で勉強していた子どもが、毎日きちんと自分の部屋の机に向かって勉強するようになりました。参考書や辞書などをすぐに手にすることができるので、ストレスなく勉強に取り組めるようです。