毎日コツコツ学習できる習慣を付けるには?勉強サポートのプロが解説
《継続は力なり》と言いますが、我が子が毎日コツコツ勉強してくれたら、親としては、どんなにうれしいことでしょう。ゲームはいくらでもするけれど、勉強となると……? お子さまの学習習慣がなかなか付かないことをお悩みのかたに、すぐ実践できそうな方法をご紹介したいと思います。 (赤ペン先生 吉田)
【続かない原因は?】
私も、お風呂上がりのストレッチなどは、何度試みても三日坊主どころか、2日も続かないことが多いです。それは、根底に「したくないな。面倒くさいな。まあ、しなくてもよいか」という気持ちがあるからです。好きなことなら誰に言われなくても率先してできますが、やりたくないことは大人でもおっくうなものです。しかし、やりたくないことでもやらなければならないことは、言われなくてもできるようになってほしいと願うのが親心です。 そのためには、おうちのかたが、お子さまのやりたくないという気持ちをできるだけ取り除き、「これならできそうだ」と思えるようなきっかけづくりをすることから始めてみましょう。
【学習習慣を付ける3つのコツ】
【1.時間を決める】 まず、お子さまと話し合って、《勉強タイム》を決めましょう。「おやつを食べたあと」、「お風呂に入る前」、早起きが得意なお子さまなら、「朝食を食べる前」もおすすめです。ここで大切なのは、お子さま主導で決めることです。決めたら、5分でも10分でも短い時間でよいので、お子さまが好きな勉強、かつ簡単なことから取り組むようにしてみてはいかがでしょう。 【2.環境を整える】 せっかく勉強をしようと思っても、机の上が散らかっていたり、勉強道具をすぐに取り出せなかったりするとやる気ダウンになりかねません。また、テレビやゲームなどの誘惑物が目に入ってしまうと、お子さまの集中力の妨げになってしまいます。お子さまが学習しやすい環境をつくりましょう。 もし、おうちのかたに余裕があれば、おうちのかたは読書をするなど、《一緒にやる》という雰囲気にするのも効果的です。私も、ストレッチをやりたくないと思っていた時に、娘が「一緒にやろう!」と言ってくれたことで実行できました。 【3.やる気が出なくても机に向かう】 勉強する時刻になっても、やる気が起きないこともあると思います。そんな時は、とりあえず、勉強道具だけ出してみる、1問だけ解いてみる、など、うんとハードルを下げてみましょう。 また、教科書に即したものだけが《勉強》ではないので、目先を変えて、お子さまの興味に絡めた《勉強》にしてみるのも一つの方法です。お子さまの「好き」をぜひ活用してください。 たとえば、「ゲームの攻略本を読む」「サッカーのルール本を読む」などでも読書になります。書き写せば、書写の勉強にもなります。これは、うちの場合ですが、娘は好きなアイドルの歌の歌詞を書き写すのが好きでした。毎日のように遊びでやっていたらしく、それが意外にも、漢字を覚えたり、作文や詩を書いたりする時に役に立ったと、のちに言っていました。 一見、遊びに思えるようなことでも、広く長い目で見れば《勉強》になることもあります。完璧でなくても、毎日ちょっとしたことでも続けることが習慣につながっていきます。