この看板のフォントがたまらない… 京都在住の書家が教える 京都のおすすめ“文字”スポット10選
偏愛で過ごすある日の京都。テーマを持って訪れると、まだ知らなかった京都に出会えるかも。 【画像】りんごモチーフの「おす」「ひく」、達筆すぎるメニューも…記事の内容を画像で見る(10枚)
「文字を見てまわる」偏愛旅
≪morning≫ 07:00 【北大路】資(たすく)珈琲で目覚めのコーヒー 「その日の気分で合う豆をチョイスしてくれます。ラフだけど的確な案内が書かれているのが親切」 09:00 【西賀茂】賀茂川を散歩後ひめりんごで朝食 「扉の『おす』『ひく』のリンゴ形の文字を見て入店し、モーニングをいただく」 10:00 【上賀茂】上賀茂神社と神馬堂をぶらり 上賀茂神社を参拝し、向かいで焼き餅を販売している「神馬堂」の文字を拝見。 「『神馬堂やきもち』の文字より軒上の『あおいもち』の文字が好きです」 11:30 【上賀茂】BOLTS HARDWARE STOREで買い物 金物やインテリア商品を求める。 「プレートに刻印された文字が美しい。アイテムが多く飽きません」 ≪afternoon≫ 12:30 【紫竹】ランチは鶏泉で 「薄いチキンカツとツヤツヤのご飯のセット。安いのにソースと米がおいしくて、元気になります」 13:30 【西賀茂】正伝寺で静寂に包まれる 「本堂までの山に流れる水の音を聞き、枯山水の庭から比叡山を愛で、本堂に飾られている『色即是空』『方丈』『吉祥寺』の文字を眺める。坐禅してもいい」 15:00 【紫竹】御倉屋で一番好きな京菓子を購入 「旅奴」という黒糖のボーロ菓子をみやげ用に。 「お茶はもちろん、日本酒のアテに最適。室内の『御倉屋』の文字と『旅奴』の包みの文字がとてもいい」 15:40 【北大路】KAMATAMISEを訪ねる 「店主の蒐集した古物や海外の品のお話を伺う。手書きのメニューがアートなので、そちらも頂戴します」 17:30 【西陣】かみ添で唐紙の便箋を購入 宿泊先で手紙を書くために。 「看板も何も表示のない=文字のない店ですが、素敵なお店です」 ≪evening≫ 18:00 【四条河原町】蛸八で文字とお酒を愉しむ 夜ごはんは居酒屋で。 「まずメニューの文字を見る。安定感のある文字で、それを見ながら酒が呑める。お造りとタコと小芋の唐揚げを食べ、ビールと日本酒をいただく」 [おすすめの宿] 【清水五条】鴨半 「押板を使った床の間があり、文人のような使い方ができます。台湾茶、中国茶、日本茶をいただける茶藝室も併設」 ●教えてくれたのは…… 加山幹子(かやま・みきこ)さん 書家 鹿児島県生まれ、千葉県育ち。2018年より京都に暮らし、書を用いた作品を発表する。2024年1月から「八雲茶寮」(東京・目黒)にて個展を開催予定。
大嶋律子(Giraffe)