今日パラグアイ戦…森保ジャパンはW杯へ向け何を試すべきか?
例えば守田が務めてきたインサイドハーフに、UEFAヨーロッパリーグ制覇を手土産に約半年ぶりに代表へ復帰した鎌田大地(25、アイントラハト・フランクフルト)を起用。カウンターの中継役を託し、大迫にはない縦へのスピードと決定力を武器にするFW古橋亨梧(27、セルティック)を生かすのは明確な道標になる。 システム変更後はインサイドハーフでプレーした経験がなく、森保ジャパンそのものから遠ざかっていた鎌田は、5月30日のオンライン対応でこう語っている。 「守備的な4-3-3と、少し攻撃的な4-3-3で違うと思いますけど、僕自身は以前からインサイドハーフをやりたいと言ってきたし、実際、フランクフルトでもインサイドハーフで試合に出たことがある。そのポジションは全然できると思っています」 アンカーに遠藤、インサイドハーフに守田と田中をすえた森保ジャパンの4-3-3は、ボランチタイプの3人を中盤に並べた点で鎌田の言う守備的な4-3-3となる。アジアの戦いを終えたいま、攻撃力を高めた4-3-3も必要になってくる。 ゴールを奪いにいく姿勢をより鮮明にするために、システムを4-2-3-1に変える場合にはトップ下として鎌田や久保建英(20、マジョルカ)が浮上してくる。 約4ヵ月ぶりに代表復帰した堂安律(23、PSV)も、伊東純也(29、ヘンク)が圧倒的な存在感を放つ右ウイングや、あるいはインサイドハーフとしてチームに加えられるプラスアルファを、5月31日のオンライン対応でこう語っていた。 「助けになれるとしたらスピードではなくて、ボールを奪ったときに早く顔を出して起点になり、前線の速い選手にパスを供給する役割になると思う」 3バックに変える場合には唯一の初招集で、左利きという特徴に身長186cm体重78kgとサイズも兼ね備えるDF伊藤洋輝(23、シュツットガルト)の存在感が増す。もっとも、いずれの場合も忘れてはならないデータがある。 セットプレーによる得点をあげられないまま、日本はアジア最終予選を終えた。しいてあげればスローインを起点に、DF中山雄太(25、ズヴォレ)のクロスを伊東が頭で決めた1月27日の中国代表戦の2得点目となるだろうか。