最大震度6弱 日向灘震源の地震から6か月 被害の爪痕残る日南市 復旧進まぬ幼稚園の現状
今年8月に発生した日向灘を震源とする地震から8日で4か月。 最大震度6弱を観測した宮崎県日南市の幼稚園では思うように復旧が進まず、いまだ、被害の爪痕が残っているようです。現状を取材しました。 【写真を見る】最大震度6弱 日向灘震源の地震から6か月 被害の爪痕残る日南市 復旧進まぬ幼稚園の現状 ■園舎2階の天井は崩れ落ちたままの状態 8月8日の地震で、震度6弱の揺れに見舞われた日南市。 (日南・飫肥カトリック幼稚園 佐藤泰信園長) 「天井とか壁とかそういうのがもう歪んでしまって・・・」 日南・飫肥カトリック幼稚園では、地震で園舎2階の天井や壁が剥がれ落ちたり、窓枠がゆがんだりするなどの被害が出ました。 そして、今月6日、園を訪れてみると。 (垣内沙耶記者) 「4か月たった今も手つかずのままとなっていて、天井は崩れ落ちたままの状態が続いています」 ■資金面や制度上の問題で思うように進まない面もあった4ヶ月だった 被害を受けた2階は保育室が3部屋ありましたが、現在も使用できない状態が続いています。 園では1階のホールを使うなどして106人分の園児たちの部屋を確保していますが… (日南・飫肥カトリック幼稚園 佐藤泰信園長) 「みんなが集まるホールがない状態。1日も早く安心安全な場所をまた作ってあげたいと思っていたが、なかなか思うように、資金面であるとか、いろんな制度上の問題で思うように進まない面もあった4ヶ月だったと思います」 保護者からも、早期の復旧を願う声が聞かれました。 (保護者) 「怖いなと思ったのが率直な意見で、子どもたちのショックも大きかったんじゃないかなと思って、大丈夫かなと思ったのもありました」 「別の教室に移動して、先生とか子どもたちも大変そうというか、いつもと違う。最初は戸惑っていたし、大変そうだなと思うので、はやく元に戻ってほしいなと思う」 ■仮設園舎の建設費など諸経費を含めると費用は1億円以上かかる見込み 園では、来年秋までに、建物を復旧させたいと考えていますが、工事の間、園児が過ごす仮設園舎の建設費など諸経費を含めると費用は1億円以上かかる見込みです。