オリックス・古田島成龍が球団新人最高の400%アップ! 昇給分は「税金に充てたい」 2800万円増3500万円で更改
オリックス・古田島成龍投手(25)が2日、大阪市内の球団施設で契約更改交渉に臨み、2800万円増の年俸3500万円でサインした(金額は推定)。今季の700万円から実に400%アップとなり球団新人の最高昇給率を更新。2年目の来季は先発に挑戦する右腕が、さらなる活躍を誓った。 大幅アップに笑みが止まらない。「成龍」という名前のように、古田島が1年目から結果を残して成り上がった。 「5倍(の年俸は)、すごいですね。でも奨学金(の返済)とか車(の購入)とかを出したらほぼ(入団時の)契約金がなくなっちゃったので。税金に充てたい」 昇給した分のお金の使い道を報道陣に聞かれ、ユーモアのある回答で笑いを誘った。年俸700万、契約金3000万で契約したのが約1年前。日本通運からドラフト6位で入団した右腕が、400%増の3500万円で笑顔の更改だ。2019年の中川の300%を超え、球団の新人では最高の昇給率となった。 救援として開幕から快進撃を見せ、プロ野球タイ記録の「デビュー戦から22試合連続無失点」をマークして勝ちパターンを任されるまでに成長。登板50試合で2勝1敗、24ホールド、防御率0・79と好成績を残した。 「一試合一試合、必死に食らいついた。あっという間に終わった」 新人王の座は先発で10勝を挙げた西武・武内に譲ったが、古田島のサクセスストーリーはこれからも続く。シーズン後に首脳陣から来季の先発転向を提案され、挑戦することを決断した。「規定投球回(が143回だということ)を分かっていないんですよ。それくらいフレッシュに」とおどけたが、先発転向への思いは真剣だ。役割が変わっても、大胆なガッツポーズや雄たけびで「古田島優勝」とファンの間で話題になった闘志あふれる投球スタイルは貫く。 「そっちのパフォーマンスで疲れないように。そこに注目して…いやいや、投球に注目してほしいですね!」 背番号も「97」から「35」に変えて、古田島は2年目の壁を軽々と越えていく。(織原祥平)