【SEOに影響を与えるCWVとは?】「Repro Booster」で5倍以上の高速化を実現し、顧客体験を劇的に向上
SEOを左右する「表示速度」の重要性とは?
――LCPが構成要素の一つになっている「CWV(コアウェブバイタル)」の重要性や、ECサイトに与える影響は? Fox:「コアウェブバイタル」とは、ウェブサイトのユーザーエクスペリエンス(顧客体験)を評価するための指標のことです。2021年にSEOの検索ランキングの決定要素に追加されました。以降、SEO対策の指標の1つとして、サイトの表示速度の重要性は非常に高まっています。 SEOや顧客体験に敏感な人ほど、「コアウェブバイタル」への興味・関心が高まっていると感じています。 一方で、「コアウェブバイタル」は、SEOのテクニックに終始するものではなく、本質的には、”ユーザーの体験を向上させる”というテーマで設けられた指標です。顧客体験が向上した結果、PV数や離脱率などのKPIが改善し、検索順位に良い影響が出て、最終的にサイトの売り上げにもつながっていくものだと考えています。 孫:「遅い」は顕在化されやすい課題です。わざわざ「速い!」と話題にはしませんが、「遅い」という負の体験は言語化されますし、人に共有されたりもします。表示速度が遅いサイトは”悪目立ち”してしまうんですよね。サービスやブランドの心象に密接にひもづいてくる要素だからこそ、お客さまの体験を損なわないようサイトの表示速度を改善することが重要です。 「Repro Booster」の最大のミッションは、単にサイトの表示速度を上げることではなく、”速度を向上させた結果、顧客体験を良くする”ことだと捉えています。マーケティングの指標への寄与や、売り上げアップにつながっていくようなサービスを提供していきます。 ――どのような企業からのお問い合わせが多いですか? 孫:「Repro Booster」については、SEO対策などマーケティングについて関心の高い人からのお問い合わせが多いです。デジタルマーケティングを頑張れば頑張るほど、いろんなタグがサイトに入り、サイトが重くなる傾向があります。 自社でサイト表示の速度改善の努力を重ねたものの、思うような結果を得られず、当社に「Repro Booster」導入のご相談いただくことが多いです。 例えば、「CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)」という、世界中に配置したキャッシュサーバーを活用し、ウェブ上のコンテンツを安定的かつスピーディーにユーザーへ届けるための仕組みがあります。「Repro Booster」の導入前に、すでにCDNを導入している人も多いのです。しかし、サイトの構造的な課題をCDNで直接的に解決するのは難しいため、さらなる解決策を求めて、当社にお問い合わせいただくことがあります。「Repro Booster」はCDNなど、他の施策とも相乗効果を期待できます。 ――「Repro Booster」の今後の展望について教えてください。 Fox:今後、”タグを入れるだけで顧客体験を向上させる”という部分を軸に、「表示速度を高速化したい」「顧客体験をさらに良くしたい」という方に向けて、発展的な機能を提供していきたいと思います。 孫:「Repro Booster」は、ウェブサイトの表示速度やパフォーマンスを改善し、顧客体験を最適化する「WPO(ウェブパフォーマンスオプティマイズ)」の考え方を基に、ウェブサイトのパフォーマンスや顧客体験の改善に関わるあらゆる課題を、誰もが簡単に解決できる世界を作りたいと思っています。 繰り返しになりますが、サイトの表示速度改善は「顧客体験」に寄与します。定義があいまいだった「顧客体験」に対して、”サイトの表示速度”という、マーケターが取り組みやすい明確な指標が得られたと言えるでしょう。そこでマーケターが興味を持って、「じゃあ表示速度ってどうやって上げるんだろう?」と、調べれば調べるほど、投資コストや時間、工数など、さまざまな障壁にぶつかります。「SEO」はマーケターが担当するテーマのはずなのに、サイト速度改善の手法やアプローチは、技術力のある、限られたエンジニアしか手を出せません。マーケターが対策を考える必要のあるKPIなのに、マーケターの努力では対応できないんですよ。Reproはマーケティングを支援する会社なので、〝マーケターができる活動の中で、速度が改善できるサービス〟を提供していきたいと考えています。 <サイトの表示速度を無料で診断> ――サイトの表示速度に悩んでいるEC事業者にメッセージをお願いします。 Fox:現在、さまざまなサイトやサービスが、顧客体験を向上させるなどさまざまな施策を講じ、ユーザーの可処分時間を奪い合っているような状況だと考えています。そんな中で、時間を奪うサイトの遅さに、ユーザーはどんどん敏感になっているというデータもあります。サイトが遅いことで”悪目立ち”すれば、機会損失につながりかねません。「タイムパフォーマンス(タイパ)」の良い商品やサービスが人気を博していますが、まさにサイト表示速度は「タイパ」に関わります。 サイトが速くなることは、サイトの魅力が増すことにつながるので、表示速度の改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。 孫:間違いなく言えるのは、「速ければ速いほど、お客さまの満足度が上がる」ということです。 そこでまず最初に、「知る」ということが大事だと思っています。当社では、「Webサイトの表示速度診断」を無料でご提供しています。速度が与える影響を、顧客体験の観点から分析します。「お客さまから見て、サイトの表示速度は遅くないのか」「お客さまに負の体験を提供してしまっていないか」といった点を把握いただくことで、お客さまの顧客体験に向き合うことができると考えています。 「結果が悪かったら……」と考えると、”知るハードル”は高くなりがちです。例えばですが、「体がなんとなく不調で、見て見ぬふりをしていたけれど、健康診断で検査したら案の定悪かった」というようなことは、よくあると思います。薄々気づいている人は多いのです。 しかし、放置していたら、取り返しがつかないくらい悪化するリスクを抱えることにもなります。正確な問題点が分からないと、適切な対策も立てられません。サイト速度も同じです。課題に真っ向から向き合って最適解を見つけ出し、より良い顧客体験を提供していくための最初の一歩として、当社の「表示速度診断」を活用いただけると嬉しいです。
日本ネット経済新聞