SKハイニックス、「初の16層HBM3E」来週公開…超格差で機先制圧
SKハイニックスが最新で最大容量の高帯域幅メモリー(HBM)「HBM3E」16層製品を来週公開する。昨年11月に製品開発を公式化してからまだ2カ月も経っていない。HBM競争が激しい中、SKハイニックスが開発ペースで「超格差」を見せている。 SKハイニックスは3日、米ラスベガスで7-10日(現地時間)に開催される家電・ITショーCES2025にHBM3E(第5世代)16層サンプルを初めて公開すると明らかにした。人工知能(AI)用高性能メモリーのHBMはDRAMメモリーを積層して作るが、16層は今回が初めて。 4層、8層、12層とHBMの層数が増えるほど容量・性能が上がるが、求められる技術力と製造の難易度も高まる。特にDRAMを積み上げるほどチップが曲がったりし、密集したメモリーで発生する熱がチップの性能を落とすリスクもある。最新HBMになるほど先端パッケージングと発熱制御技術が要求される理由だ。 SKハイニックスは「アドバンスド(Advanced)MR-MUF工程を適用してチップが曲がる現象を制御し、放熱性能を最大化した」と明らかにした。MR-MUFはHBMをパッケージングする会社固有の方式だが、この技術をより一層高度化して16層HBMも開発したということだ。第6世代のHBM4は12層・16層製品で出る見込みであり、半導体業界では「SKハイニックスが慣れている従来の技術で16層を開発し、HBM4でも機先を制するようだ」という評価が出ている。 SKハイニックスは最新HBMの開発・量産で相次いで初記録を出している。エヌビディアの最新AI加速器に搭載されるHBM3E12層もSKハイニックスが世界で初めて大量量産に成功して納品している。 昨年11月にソウル江南(カンナム)で開催されたSK AIサミットで、エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は映像インタビューで「HBM発展ペースは立派だ」としながらも「率直に言えばもう少し速く進まなければいけない。HBM4も6カ月以内をお願いしたい」と述べ、崔泰源(チェ・テウォン)SK会長とクァク・ノジョンSKハイニックス代表に催促した。