2025年なりたい自分は?本当の願いが見える「TO BE思考」セルフチェック
手帳はTO DO管理だけじゃない!
手帳にはスケジュール管理だけでなく、心を整える効果もあります。第2回はライフコーチの本橋へいすけさんと内向型カウンセラーの井上ゆかりさんの著書『人生の純度が上がる手帳術』から一部抜粋し、自分の心の内側と向き合うためのメソッドをお届けします。
自分の心の内側に向き合い「なりたい自分」を知る
「やるべきこと」から考える「TO DO思考」から、「ありたい自分・なりたい自分」から考える「TO BE思考」へシフトすると、幸せを感じやすくなります。 TO DO思考をゆるめ、TO BE思考を取り入れていくために大切なのは、少しずつ自分の内側に意識を向けることです。 しかし、 ・どんな自分になりたいのか? ・生きていく上で何を大切にしたいのか? ・心からやりたいことは何なのか? こういった問いに、すぐに答えられる人はあまりいません。 特に日本人は、和を大切にする文化的価値観の影響を受けて、空気を読んだり周りに合わせたりすることが染みついている人がほとんどです。 それ自体は悪いことではないのですが、外側にばかり意識が向きすぎると、だんだんと自分の気持ちに鈍感になってしまいます。 知らず知らずのうちに、「みんなが目指しているもの」や「一般的によしと評価されること」が混ざってしまうケースもあります。 そのような状況でいきなり手帳に目標や、やりたいことリストを書こうとしても、なかなかうまくいきません。 そんなときに、“ありたい自分・なりたい自分に近づく”ための「pure life diary式メソッド」では、セルフチェックをしながら自分に向き合っていきます。 心からの願いや本心を明らかにした上で、やりたいことや目標を書くことを推奨しています。
セルフチェックで自分のなりたい姿を可視化する
まずは、セルフチェックで、今の自分の心や生活の状態について、1~10点で点数をつけてみましょう。 「どれだけ自分のありたい姿・なりたい姿に近づけているか、人生の純度が上がっているか」を確認することができます。 診断結果は、お持ちの手帳やノートに記録してみてください。 ■診断方法 今の自分の心や生活の状態について、点数をつけてみましょう。 「ほとんどそう思わない」が1点で、点数が上がるにつれ「そう思う」度合が高くなります。「とてもそう思う」が10点です。 ■自己理解[10点×5/50点満点] 自分の人生にとって大切な価値観を理解している……[ ]点 自分の人生にとって幸せが何か理解している……[ ]点 自分のやりたいことが明確になっている……[ ]点 自分の強みを理解している……[ ]点 自分の強みを使えている……[ ]点 ■行き先[10点×5/50点満点] 近い未来の自分にとって「ありたい・なりたい方向」が明確になっている……[ ]点 自分にとって最高の「ありたい・なりたい方向」が明確になっている……[ ]点 ありたい・なりたい方向にとって 大事ではない「手放すこと」が見えている……[ ]点 大事ではない「手放すこと」を決められている……[ ]点 感性をみがくテーマを見つけられている……[ ]点 ■行動[10点×5/50点満点] ありたい・なりたい方向に 日々意識を向けられている……[ ]点 日々時間を使っている……[ ]点 ありたい・なりたい方向にとって 大事ではないことを手放している……[ ]点 感性をみがくことを日常に取り入れられている……[ ]点 日々の振り返りができている……[ ]点 ■状態[10点×5/50点満点] 自分にやさしい気持ちで過ごせている……[ ]点 ありのままの自分を受け止められている……[ ]点 「ありがとう」の気持ちで日々を過ごせている……[ ]点 「まぁ、なんとかなるかな」と思える……[ ]点 心身が活力に満ちている……[ ]点 合計[ ]点÷2をする→[ ]点/100点満点 ■「自己理解」の点数が30点以下だった人 自己理解が低い人は、自己効力感(自分が何かを達成するための能力に対する自己評価)つまり「なんかやれる気がする力」を持つことが最優先。 まずは自分が他人から褒められることを上げたり、周囲の人に自分の強みは何だと思うか聞いてみましょう。さらに、自分自身でやり切ったと思うことを書き出してみてください。 それらの中で共通するものが「あなたの強み」です。それがわかると、いざ何かをするときに「やれる」と後押ししてくれるはずです。 ■「行き先」の点数が30点以下だった人 「行き先」の点数が低い人は、「現時点」の自分と「ありたい状態」を見失っている可能性大。 まずは、(1)暮らし、(2)健康、(3)美容、(4)趣味・学び、(5)夫婦や恋愛関係、(6)仕事、(7)人間関係、(8)お金の8つの分野で、今の自分が思う理想を書き出してみましょう。 そして、毎日1分、眺める。それだけでも意識をすることで、行動につながっていきます。 さらに3か月ごとに見直すと、達成できたこと、やってみてわかる改善点や向き不向きが見えてくるはず。繰り返すうちに、失敗ではなく経験が蓄積されていきます。 ■「行動」の点数が30点以下だった人 「行動」の点数が低い人は、ありたい自分・なりたい自分を妄想や夢で終わらせてしまいがち。 そんなタイプは、まずは夢や目標のために何をすべきか「具体的な行動」と「やりたいけど後回しになっていること」を書き出してみましょう。 このとき、1日でできること、1か月以内にできそうなこと、など期限をきって書くのがポイント。書いたら、毎日の予定に合わせてできそうなことからトライしていきます。 やりながら、不要なことは消去し、必要なものを書き足してどんどんバージョンアップしていきましょう。 ■「状態」の点数が30点以下だった人 「状態」の点数が低い人は、頭で考える時間が多いため「こうした方がいい」 「こうしなければいけない」 ことをつい選んでしまい、本来の価値観や自分の希望がわからなくなっているかもしれません。 そんな人には、思考を止めて右脳を意識的に働かせ、感性をみがくのがおすすめ。季節の行事や食材を楽しんだり、本や映画を見たりする時間を意識的につくってみて。 そして、それを楽しむ時間はそのことだけに集中しましょう。振り返り、自分が何を感じたか、メモしておくと、より効果的です。 いかがでしたか? あくまで自分を知ることが目的なので、点数自体はさほど重要ではなく、点数が低いからダメということも、他人と比較する必要もありません。 このセルフチェックは1回行ったら終わりではなく、健康診断のように定期的にチェックすることに意義があります。 なぜなら、点数の変化が自分の意識や行動の変化を可視化してくれるからです。3か月に1度くらいのタイミングで、診断をするのがおすすめです。 次回は、「ありたい・なりたい自分」を叶えるために欠かせない、モノ・コト・ココロの「手放し方」について解説していきます。 ■「大人の手帳術」をもっと読む 大人の手帳術1:夢や目標を叶える人の「手帳の使い方」と5つのメリット 大人の手帳術2:なりたい自分に近づく「TO BE思考」セルフチェック 大人の手帳術3:新しいチャレンジの前に「人生の棚卸し」手放すべきは? 大人の手帳術4:続かないのはなぜ?手帳をムリせず使い続ける3つのコツ