石丸幹二が円熟味を増した多彩な表情と歌声で魅了 音楽劇『ライムライト』上演中
この先の人生を導く光と、人生の最後に見つけた光
作中に登場する「ライムライトは魔法の光、愛する君のため輝く光」という言葉。まさにカルヴェロはテリーの光となって、彼女を救い、そしてこの先の彼女の人生を導く光であり続けるに違いない。それと同時に、カルヴェロにとっても彼女は人生の最後に見つけた光だったのだろう。そんな、幸福な余韻にひたりながら劇場を後にすることができる、本当に幸せな作品だと思う。 音楽劇『ライムライト』は、8月18日(日) まで東京・日比谷シアタークリエにて。その後大阪、大分に巡演。
「皆さんには、どんな言葉が響くでしょう」石丸幹二、朝月希和、太田基裕コメント
■石丸幹二 「ライムライト」に寄せて 60代のチャップリンが演じた老芸人カルヴェロ。ちょび髭をつけず、山高帽もかぶらず、素顔のまま。今、私の頭は彼の言葉であふれ、心は彼の精神に満たされています。 「ライムライトの魔力、その光の中にスターは誕生する。その光からスターは去って行く」。 このセリフに接するたび、瞳を射る強烈な光や、穏やかに包み込む光を感じ、時には熱く高らかに、時には深く染み入るように語っている自分に出会います。 皆さんには、どんな言葉が響くでしょう。劇場で感じてください。 ■朝月希和 今、胸がドキドキし高鳴ります。命の意味、生きる勇気、自分の価値を、カルヴェロによって見い出すバレリーナ役をいよいよご披露します。思いやり、支え合い、そして自立。人生のどん底でも消せなかった舞台への思いを、心に残る台詞、お芝居、歌、そしてバレエを通して演じます。この舞台に携われる感謝を込めてお届けします。 ■太田基裕 『ライムライト』には喜劇や悲劇、様々なエッセンスが絶妙なニュアンス、バランスで描かれているような気がします。 ネヴィルという役を通して、生きる活力、瑞々しさ、苦さも含め、噛み締めながら演じられたら幸せに思います。 観劇される皆様の心に、あたたかい何かが寄り添い届く事を願います。 千穐楽までよろしくお願いいたします。 取材・文・撮影:金井まゆみ <公演情報> 音楽劇『ライムライト』 原作・音楽:チャールズ・チャップリン 上演台本:大野裕之 音楽・編曲:荻野清子 演出:荻田浩一 出演: 石丸幹二 朝月希和 太田基裕 植本純米 吉野圭吾 保坂知寿 中川賢 舞城のどか ヴァイオリン:岸倫仔 リード:坂川諄 アコーディオン:佐藤史朗 ピアノ:荻野清子 【東京公演】 2024年8月3日(土)~8月18日(日) 会場:シアタークリエ 【大阪公演】 2024年8月23日(金)~8月25日(日) 会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 【大分公演】 2024年8月31日(土)・9月1日(日) 会場:別府国際コンベンションセンター(B-Con Plaza)