森保J、中国戦出場全16選手「パフォーマンス査定」 9戦9発FWに“裏MVP”…アピール不足は?
中国戦の出場メンバー16選手を5段階査定
森保一監督が率いる日本代表(FIFAランキング15位)は11月19日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第6戦で中国(厦門)と対戦し3-1の勝利を飾った。大幅なメンバー変更により、連係面でまだまだ完成度は高くない部分も垣間見えたが、セットプレーから2得点など好材料も。小川航基が改めて得点能力の高さを表したほか、途中出場の選手で格の違いを見せた選手もいた。 【実際の映像】「またこれか…」ボールを持った日本の選手にレーザー直撃の決定的瞬間 ここでは各選手たちのパフォーマンスを振り返るべく、出場16選手を5段階評価(最高が5つ星★★★★★)で査定する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也) ◇ ◇ ◇ <GK> ■鈴木彩艶(パルマ)=★★★★☆ 中国がセットプレーでGKを超えるファーサイドのボールを送るが、相手に囲まれる中でもしっかり対応。見せ場はそこまで多くなかったなか、概ね安定したセービングを披露する。後半4分に食らった失点シーンはノーチャンスだった。 <DF> ■板倉 滉(ボルシアMG)=★★★☆☆ インドネシア戦に続き、3バックの中央でフル出場。カウンターを受けた際の1対1対応で不安な部分が垣間見えた。ただ前半アディショナルタイム(AT)に決めたヘディングは見事。あの1点が試合を大きく左右した面も大きい。 ■町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)=★★★★☆ 3バックの攻守で一番安定していた。ウイングバックの裏へ放り込まれるハイボールへの処理も、安心感があった。右サイドへの大きな展開で何度か状況を打開。隙があれば前線の攻撃に参加する余裕も。ミスらしいミスはほとんどなかった。 ■瀬古歩夢(クラブ・チューリッヒ)=★★★☆☆ 久々のA代表ながら、序盤から空中戦で高い勝率を示した。出番が限られていたこともあるが、右ウイングバックの伊東純也とは上手く連係を発揮できず。攻撃面で違いを出せるかが今後の鍵となりそうだ。 ■橋岡大樹(ルートン・タウン)=★★★★☆(←後半32分IN) インドネシア戦では3バックの一角だったが、今回の中国戦では右ウイングバックとして途中出場。攻守で任務をそつなくこなした。 <MF> ■田中 碧(リーズ)=★★☆☆☆ ビルドアップのためにバックラインまで下りてボールを散らし、リズムを作ろうとする姿勢が垣間見えたが、そこから中央へズバッと入れる縦パスが少なかった。守備ではパスミスから相手のショートカウンターを食らう場面があるなど、攻守両面で課題を残した。守田英正の立ち位置を脅かす存在になれるかは、今後に懸かっている。 ■遠藤 航(リバプール)=★★★★☆ 味方がボールを失った直後のカバーリングで、何度も日本のピンチを防いだ。基本的に高い守備強度を続けていたが、失点シーンでは唯一気の緩みからか、中盤で相手にあっさりとかわされてカウンターを許した。 ■伊東純也(スタッド・ランス)=★★★★☆(→後半32分OUT) 序盤こそボールが回ってくる回数が少なかったが、逆ウイングバックの中村からのサイドチェンジを受け、折り返しクロスを送ったシーンは迫力満点。持ち味である縦突破から、もう少しシュートシーンへつながればなお良かったか。