お酒を飲むと「気持ち悪くなる」のはナゼ? 意外と知らない理由と「予防・対処法」をご紹介!
お酒を浴びるほど飲んで、夜中にトイレに顔を突っ込んでいた経験のある人、「もう酒なんて飲まない」と後悔したのにまたやってしまった...という経験のある人、さあ手を挙げて。きっと多くの人が、飲み過ぎた結果まちわびている"落とし穴"については熟知している。 【写真】1番「肌に悪いお酒」はまさかのアレ...。知っておきたい、肌に良くないドリンク、ワースト7 床にうずくまって「最後の1杯が余計だった」と後悔しながらトイレの神様に祈る間、あなたの体はというと、有害物質を排除するために忙しく活動している。つまり、嘔吐すること自体は不快かもしれないけれど、体の働きのまま、自然に任せて出してしまうのが常にベストであることは間違いない。 Dr. Fox Online Pharmacyのデボラ・リー医師と、ロンドン・ブリッジ・ホスピタルのロンドン肝臓センターのマイケル・ヘネガン教授が、飲み過ぎた場合に起こる健康状態について説明し、頭痛などの不快な二日酔いの症状をコントロールするヒントと、医師の診察を受けるべき時についての詳細をシェアしてくれた。
なぜ、お酒を飲むと気持ち悪くなるのか?
簡単に言えば、私たちの体にとってアルコールは毒素だ。アルコールを摂取すると、1時間あたり1ドリンクの割合でその毒素を分解するために肝臓内で酵素が働く。そして、アルコールを分解する過程で有害な化学物質が放出される。「アルコールは肝臓内でアセトアルデヒドに分解されます。このアセトアルデヒドの値が高くなり過ぎると、肝臓が対処できなくなり、過剰なアルコールを排除するために吐き出させようと体は必死になるのです」とリー医師。 残念ながら、アルコールは肝臓に有害なだけではない。「アルコールは胃の粘膜を刺激して胃炎を引き起こします。これは胃酸過多になることで悪化するのです。胃の粘膜が弱くなると吐いてしまいます」と彼女は続ける。 とはいえ、飲み過ぎだけが飲酒後に嘔吐する原因ではない。以下の理由もアルコール摂取後に気分が悪くなったり吐いたりする原因であり、同時にそれらの原因を理解することは対処法を知ると同様であるとリー医師は言う。 ①空腹の状態で飲んだ:飲む前に、胃の中に炭水化物など何か食べ物を入れておくと、アルコールの吸収を遅くしてくれる。 ②十分に水を飲んでいない:飲んでいる最中に水を飲むのは、アルコールを薄め、水分を補給するという2つの点で重要だ。アルコールを飲むと余計トイレに行きたくなるので、脱水症状にもなる。 ③度数の高いアルコールを飲んでいる:例えばアルコール度数40%ほどのラムは、アルコール度数3~8%のビールより血糖値が上がるのが早い。 ④炭酸入りアルコールを飲んでいる:スパークリングワインやシャンパンの炭酸に含まれるアルコールは、他のものよりも吸収されるのが早い。 ⑤処方薬を服用中:例えば胃酸を抑えるシメチジンはアルコール代謝を遅らせる。抗ヒスタミンは、胃内容排出時間の値を高めることで知られ、アルコール吸収を早める。