民泊エアビー、新機能「アイコニック」追加、「フェラーリ博物館に宿泊」など一生に一度の体験を提供
エアビーアンドビー(Airbnb)は、検索および予約で新機能を追加した。新たに、特別な旅行体験を提供するカテゴリーとして「アイコニック」を加えたほか、グループ旅行のプランニングや予約をさらに簡単にする機能も導入した。 「アイコニック」は、音楽、映画、テレビ、アート、スポーツなどの分野で活躍中のホストが提供する特別な体験を集めたもので、エアビーとホストが共同企画した。まず世界各地の11体験を公開。今後もラインナップを増やしていく予定だ。 Airbnb Japan代表の田邉泰之氏は、「地元に暮らすように旅をするうえでキーワードになるのは体験。エアビーは宿泊だけでなく、面白い体験も提供していることを伝えていく」と話し、新しい機能の意義を強調した。 「アイコニック」で提供される体験には、空中に浮かぶ家でディズニーとピクサーの世界を再現した米国ニューメキシコ州アビキューの「うたた寝をさそう空飛ぶ家」、イタリア・マラネッロの「フェラーリ博物館で過ごす夜」、米国ミネソタ州ミネアポリスの「プリンス『パープルレイン』の家に滞在」、セーヌ川沿いで開催されるパリ五輪開会式が望める「オルセー美術館で目覚めよう」など。いずれも、尖ったコンテンツが集められた。 「アイコニック」で提供される体験はすでに日本語ホームページでも紹介されており、体験が公開されるまでの時間がカウントダウンされる。体験のほとんどが無料。有料でも1人当たり100ドル以下に抑えられているという。予約はすべて抽選で、当選したゲストにはチケットが送信される。2024年は合計で4000枚以上のチケットが用意される。 また、エアビーは、グループ旅行向けの新機能も追加した。これは、エアビーの予約の80%以上がグループによる旅行であることからアップグレードしたもの。まず、グループでお気に入りを共有し、メモの追加、宿泊先の投票、旅行日程や宿泊人数の調整などが行える機能を実装。ホストとゲストがコミュニケーションをとるメッセージタブも、すべてのメッセージを一カ所に集約できるようにしたほか、AIによってホストがゲストの質問に即座に返答できる機能も加えた。 さらに、旅行の予約完了後、旅行先のデジタル絵葉書を一緒に旅行をする全員に送ることで、旅行前に予約情報を共有することも可能にした。