【東京スポーツ杯2歳S・浅子の特注馬】フットワークに目を奪われたレッドキングリー この時期の走りは天性のもの
◆第29回東京スポーツ杯2歳S・G2(11月16日、東京競馬場・芝1800メートル) 【データで見る】レッドキングリーの血統、戦績 サトノクラウン、ワグネリアン、コントレイル、イクイノックス。過去10年だけでも豪華な勝ち馬の名が並ぶ2歳戦屈指の出世レース。今年はレッドキングリー(牡2歳、美浦・木村哲也厩舎、父サートゥルナーリア)にキラリと光るものを感じる。 デビュー戦は2番手追走から危なげなく抜け出しての完勝。残り100メートルは流したが、残り1ハロンのレースラップは最速の11秒2を刻んだ。実戦前の調教から左側だけのチークピースを着けているように、現状は左にもたれる面が課題。レースでももたれたが、そのマイナス面を補うだけの高いポテンシャルを秘めていたといえる強い内容だった。 11月6日にWコースで行われた1週前追い切りは、全体時計こそ6ハロン84秒0と速くはなかったが、前肢がよく伸びた推進力のあるフットワークに目を奪われた。この時期からこのように走れるのは生まれ持ったものが大きく、天性の才能を感じさせる。 「冠名+王者。王の名にふさわしい活躍を期待して」名付けられた同馬。その由来通りにスケールの大きな馬に育つ可能性があるだけに、今後も含めて楽しみな一戦になる。(浅子 祐貴)
報知新聞社