「スト6」「バイオRE:4」開発エンジンで学生たちがゲーム制作に挑戦!カプコン×近畿大学“産学連携”授業を覗き見
「ストリートファイター6」をはじめ、「バイオハザード」や「モンスターハンター」シリーズなど、数多くのヒット作を手掛けるカプコンは、ゲーム業界のさらなる活性化を目的とし、近畿大学の学生を対象にゲームエンジン「RE ENGINE」を活用した“ゲーム開発の体験型授業”を2024年8月26日~9月6日の期間、実施した。 【写真を見る】ゲーム業界のさらなる活性化を目的とした“産学連携”の体験型授業に潜入 「RE ENGINE」とは、カプコンが独自に開発したゲーム開発用のエンジン。実写さながらのフォトリアルな描写が可能なだけでなく、難解な技術を開発者が扱いやすいように簡便化することで、よりスムーズな開発環境の実現に成功。開発効率の大幅な改善と高品質なゲーム開発を両立させたエンジンとして、広く知られている。 もともとは「バイオハザード7 レジデント イービル」のために開発されたもので、その後の同シリーズはすべて「RE ENGINE」で開発。「デビル メイ クライ5」や「ドラゴンズドグマ2」、そして「ストリートファイター6」の開発にも使用されており、多方面から注目されているゲームエンジンといえる。 近畿大学で行われた授業では、カプコンのゲーム開発の基礎に触れながら、「RE ENGINE」の具体的な機能についても解説。さらに同社初の試みとして、外部に当エンジンを公開。アマゾン ウェブ サービス(AWS)が提供するクラウドサービス上で「RE ENGINE」を活用しながら、企画の立案から実装まで、ゲームを開発する流れを一通り学べる実習内容になっていた。 8月29日には公開授業が行われ、学生たちが取り組む“3つの工程”を取材させてもらった。ちなみに、3つの工程の内容は以下の通り。 【第1クール】「RE ENGINE」の使用方法をチュートリアルで学習。 【第2クール】アクションゲーム「ロックマン」のキャラクターを使用して、基本的なゲーム開発の流れを学習。 【第3クール】チームによるグループ開発。 チーム分けされた学生たちが互いに話し合い、ときにはカプコンの開発陣に意見を聞きつつ、“どういった役割分担”で“どのようなゲームを作成するか”を企画する様子が確認できた。 取材・文=ソムタム田井