松本サリン事件30年 原因不明の頭痛や吐き気、呼吸困難…住宅地にまかれた「猛毒の化学兵器」 8人死亡、600人以上が重軽症
長野放送
松本サリン事件です。オウム真理教により猛毒の「サリン」がまかれ、8人が犠牲になった事件からあす27日で30年です。事件を振り返ります。 【画像】松本サリン事件30年 元捜査員が証言「極秘捜査班」 薬物ルート調べ…事件から3週間でオウム真理教に辿り着く 1994年6月27日の夜。長野県松本市北深志で住民がに襲われました。犠牲者は最終的に8人、重軽症者は600人にのぼりました。 当初、「ガス漏れ」ではとも言われたその原因は… 県警捜査一課長の会見(1994年7月3日): 「その物質はサリンと推定される」 化学兵器にも使われる物質「サリン」の名は多くの人を震撼させました。 事件では当初、第一通報者の河野義行さんを犯人視するなど、事件報道に大きな教訓を残しました。 翌年3月の地下鉄サリン事件を経て、オウム真理教の本部を警視庁が強制捜査。松本サリン事件もオウム真理教の犯行と判明します。判決が迫っていた松本支部道場の立ち退きを巡る裁判を、妨害しようというのが犯行の動機でした。 その後、長い裁判を経て2018年までに、松本智津夫教祖ら死刑囚13人全員の死刑が執行されました。
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