富山湾の斜面崩壊で “最大10メートル程深くなった” 痕跡確認 海上保安庁が能登半島地震後の調査 “シロエビ減少の要因か”
富山湾のシロエビ漁の主な漁場となっている高岡市伏木沖の海底の斜面が、南北約3キロメートル、東西約500メートルにわたって崩れ、最大10メートル程度深くなっていることが、このほど海上保安庁の測量調査で明らかになりました。 【写真を見る】富山湾の斜面崩壊で “最大10メートル程深くなった” 痕跡確認 海上保安庁が能登半島地震後の調査 “シロエビ減少の要因か” これは海上保安庁が今年10月31日から11月2日にかけ測量船「海洋」によって実施した、富山湾の海底地形調査によってわかったものです。 海上保安庁は今回の測量船による水深データと、新湊漁協から提供を受けた水深データを、2010年(平成22年)に北陸地方整備局が取得した水深データと比較しました。 ■シロエビ漁が去年の3割に減少した要因か… その結果、富山湾の高岡市伏木沖の海底谷の斜面(水深15~350メートル)が南北約3キロメートル、東西約500メートルにわたって崩れ、最大10メートル程度深くなっていることが明らかになりました。 調査結果について富山県水産研究所は「今回の調査で明らかになった斜面崩壊の痕跡は、漁場に影響を及ぼしていることを具体的に示すものであり、今後の操業位置の検討などに本結果が活用されることを期待します」とコメントしています 水産研究所によりますと、シロエビ漁は高岡市伏木沖の海底谷が主な漁場となっていますが、能登半島地震後、富山湾ではシロエビ漁の不漁が続き、今年は去年の3割程度まで漁獲量が減少しているということです。 調査結果は今月10日に開かれる地震調査委員会に報告され、能登半島地震との詳しい関連性について議論されるものとみられます。
チューリップテレビ
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