「ネコの宇宙葬」に「ペット用の遺体安置冷蔵庫」まで 今どき“葬祭ビジネス”の気になる中身
地方で深刻な過疎化、さらには葬儀の簡素化や檀家離れなど、寺院を取り巻く環境は厳しさを増す。一方、お堂などの修繕は一定のサイクルで行う必要がある。しかも昨今の資材高や人件費上昇が費用を押し上げている。資産運用をやらない選択肢はもはやないというわけだ。 2010年代半ばには、ハイリスク商品である仕組み債の運用で巨額損失を抱え、財政の立て直しを迫られた宗派もあった。だが、それから数年を経て、資産運用に前向きに取り組み始めている。
社会貢献に配慮した事業に資金使途を絞るSDGs債に投資しつつ、インフレ対応として運用益確保を目指す宗派や、公的年金を管理・運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用手法をモデルに長期分散投資を行うと表明する宗派も出てきた。IFAの活用は時代の流れだろう。
緒方 欽一 :東洋経済 記者