大富豪や成功者がスマホではなく「紙に書くこと」を大事する納得のワケ
学んだことのひとつが、やはり大富豪や成功者ほど「紙に書いている」と言うことだったのです。彼らは手帳であれノートであれ、常に紙とペンを携帯して、コツコツと書き留めています。きっと1日のどこかでそれを読み返し、アイデアを練ったり、我が身を振り返ったりしているのだろうと推測できました。 ちなみに「なぜ紙に書くと未来がかないやすいのか」について、言葉のエッセイらしく自分なりに掘り下げてみたいと思います。 ● 紙に言葉を紡ぐことは 想いをカタチにすること 僕は何よりも文字を紙に書くことで物理的な存在としてカタチになるからだと思います。例えば友達や恋人、両親など、誰かからもらった手紙を5年、10年単位で、ずっと大事に保管している人は多いと思います。 では、同じ相手からのメールやLINEなどのメッセージを10年単位で保管し続けている人はどれだけいるでしょう。きっと、ほとんどいないはずです。デジタルなメッセージは、受け取った数でいえば紙の手紙の10倍から100倍以上も多いはずです。 しかし、そのメッセージは常に流れていくカタチのないものです。紙に綴った言葉は、手紙、日記帳、手帳、ノート、寄せ書き、文集などとして残り、物理的に留まり続けます。
昔の日産セレナの広告で、「モノより思い出」(小西利行)というキャッチコピーがありましたが、「言葉を紙に紡ぐ」ことは、「思い出を、モノにする」ことでもあるのです。 エッセイ的に「思索的に言葉を紡ぐこと」が最小単位の「試み」だとしたら、「紙に言葉を紡ぐこと」は、「想いをカタチにする」最小単位の「プロトタイプ」なのかもしれません。 そう考えれば、紙に言葉を紡ぐことが、なんだかとても愛おしく感じられませんか。 ● 手で書くことは 身体で思考すること 僕自身も、これまでモレスキンの小さく丈夫なノートにアイデアを記していた頃や、無印良品のシンプルなノートを使っていた時期、また新潮文庫から出ている日付だけが書かれた白紙の『マイブック』を使っていた時期などもありました。 また最近は、自分のパーパスや中長期的なビジョンなどを印刷し、厚めのファイルに入れて持ち歩くスタイルも気に入っています。 今はドイツの文房具メーカー「ロイヒトトゥルム1917」のハードカバーのノートを活用してアイデアやメモをとっています。このノートに付いていた説明書がとても気に入っています。