初戦完封の市和歌山・小園に粘りの明豊打線が挑む 選抜高校野球
第93回選抜高校野球大会は第7日の26日、2回戦3試合が行われる。各試合の見どころを紹介する。 【今大会のホームラン】 ◇第7日第1試合 鳥取城北(鳥取)vs東海大相模(神奈川) 投手陣の安定感で東海大相模が上回る。延長十一回までもつれた1回戦では右腕・石川とエース左腕・石田の継投が決まった。開幕直前に登録された石川が先発で8回1失点と好投し、戦力に数えられるようになったことは大きい。3回7奪三振と圧巻の投球だった石田も休養十分で、先発もあり得る。勝負強い4番・柴田ら打線が早めに援護すれば主導権を握りそうだ。センバツ初勝利を挙げた鳥取城北は機動力を絡めて先手を取りたい。1回戦ではバントヒットなど足も絡めて計12安打。いずれも3安打した松田、中木村の1、2番が鍵を握る。完投したエース右腕・広田の粘りにも期待したい。 <1回戦の結果> 鳥取城北6-2三島南 東海大相模3-1東海大甲府 ◇第7日第2試合 具志川商(沖縄)vs福岡大大濠(福岡) 昨秋の九州大会準々決勝の再戦となった。当時は3―0で快勝した福岡大大濠が優勢だ。1回戦で完投したエース左腕・毛利が、九州大会でも被安打5で完封した。昨秋はスタミナが課題だったが、冬場の体力強化で中3日なら十分。打線は1回戦で唯一複数安打の2番・友納らが役割を果たし、「先制逃げ切り」を狙う。具志川商は1回戦で7回2失点と好投した右腕・新川の先発が濃厚。九州大会では3失点完投負けを喫した右腕が、一冬越えて球種などを増やした成果を披露できれば面白い。攻撃では初戦3安打の知名椋らを軸に、持ち味の機動力で毛利を揺さぶることができれば勝機が広がる。 <1回戦の結果> 具志川商8-3八戸西 福岡大大濠2-1大崎 ◇第7日第3試合 明豊(大分)vs市和歌山(和歌山) 1回戦で完封一番乗りを果たした市和歌山のエース右腕・小園を、粘りのある明豊打線がどう攻略するか。小園の初戦の投球数は130。中2日だが、昨秋公式戦のほとんどのイニングを小園が投げており、先発する可能性は高い。攻撃では1回戦2安打の3番・松川の前に走者をためて小園を援護したい。明豊は黒木ら中軸3人がいずれも3安打を放つなど、計12安打で打ち勝った。九回に追いつかれたが、延長十一回にサヨナラ勝ち。昨秋の九州大会でも逆転劇を続け、終盤の劣勢でも落ち着いて攻撃できる精神力がある。京本、太田の二枚看板が安定感に欠けるだけに、打線への期待は大きい。 <1回戦の結果> 明豊10-9東播磨 市和歌山1-0県岐阜商 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、大会期間中、全31試合を中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。