新テーマパーク「ジャングリア」運営会社が交通計画発表 地元交通不安払拭へ
「ジャパンエンターテイメント」(名護市大中1)が11月21日、沖縄県本島北部に2025年に開業予定のテーマパーク「JUNGLIA(ジャングリア)」の交通対策計画を発表した。(やんばる経済新聞) 開業へ向けて地元や地域住民からは、交通渋滞や生活道路への影響を懸念する声があることなどから、「JUNGLIA」の運営会社「ジャパンエンターテイメント」が中間報告として行った。計画は、2020年、2021年、2024年に行われた交通シミュレーションや実証結果を基に作成した。 当日は、同社取締役の佐藤大介さんが「マイカー来場の抑制」「車両流入の分散化」「車両通行の円滑化」を課題解決への基本方針にすることを説明した。那覇からのバスや高速船の利用促進や駐車場を周辺に分散配置すること、混雑日には自家用車の来園台数を制限する対策などのほか、複数の迂回(うかい)ルートの設定やシャトルバス専用ルートと自家用車ルートを分離することで、渋滞と事故リスクを減らすこと、開園時間の変動制の導入や駐車場の予約制など、検討中の具体策を明かした。 佐藤さんは「パーク周辺の県道84号線・名護本部線では渋滞度が高く、右折レーンの設置が必要であることが分かった。当面は重点課題として県警とも協議を進めていく。これまでには、バス会社協力のもと観光バスでの実地試走も行った。想定ルートの100カ所以上のポイントを1カ所ずつ調査して回り、茂った木がある場所を特定し、市へ対策依頼もしている。地道な作業や確認で、安全性の確保と地元の不安を払拭したい」と話す。 当日は、営業地に隣接する中山区を中心に住民説明会「ゆんたく会」も行った。来春も行う予定という。佐藤さんは「地元の方からは『地域にとっても活性化するような良いパークにしてほしい』『楽しみにしている』という前向きな声をいただいている。交通不安があることも承知しているので、少しでも不安を拭うことができるよう、これからも具体策の検討を進めていきたい」と話す。
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