会話しながらラリー、卓球ロボットと張本選手が対決 オムロン
会話できる卓球ロボットとパリ五輪銀メダリストの張本美和選手がラリー――。オムロンが開発したAI(人工知能)搭載卓球ロボットの第9世代「フォルフェウス」が半導体の国際展「セミコンジャパン2024」に登場し、来場者に張本選手とのラリーを披露した。 【関連写真】フォルフェウスと対決する張本選手 フォルフェウスは、オムロンのコア技術「センシング&コントロール+Think」を搭載。センサーやロボット、コントローラーなどの制御機器を活用して開発された。 第9世代では、プレイヤーとのラリーの状況や会話内容、プレイヤーの画像をもとに、個々に合わせた提案を行うAI技術「Vilaln(ヴィラン)」を搭載した。球速の変更や前寄りに打つことなどの条件を声掛けすることで、ラリーの継続を目指している。フォルフェウス開発グループの山本和夫主査は「フォルフェウスと対戦するというよりも、会話しながらラリーを続けることでいつの間にか上達するイメージ」と語った。 13日には、日本のプロ卓球リーグ「Tリーグ」の張本選手とのラリー対決が行われた。張本選手はフォルフェウスから飛んでくる速い球に驚きながらも最後はスマッシュを決めた。
電波新聞社 報道本部